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自作短編小説集

77
これまでに書いた自作の短編小説を載せています。
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#SF

アライヴ④(最終話)

 内海はゆっくりと頷いた。「先月の夜だった。放課後、五井駅の近くのコンビニに一人で入った…

植木意志
2年前
12

アライヴ③

 僕の心臓は跳ね上がった。どうして、そのことがバレているんだ?   菊池は赤いフレームの…

植木意志
2年前
8

アライヴ②

 ふと目が覚めて顔を上げると、そこは教室の中だった。  瞼をこすり、前方を見ると、世界史…

植木意志
2年前
10

アライヴ①

 あの夏の日に起きたことを、いつだって忘れることができなかった。  高校、大学を卒業し、…

植木意志
2年前
13

短編小説『未来の自分』⑤(最終話)将来の夢

「嘘、、、そんなの嘘よ。鈴江君が、、、。そんなこと、そんなことあるわけがない」と先輩は言…

植木意志
2年前
4

短編小説『未来の自分』④作戦決行の夜

「犯人は、どんな風に現れると思いますか」と僕は訊いた。 「そうね、、、普通の人を装ってや…

植木意志
2年前
5

短編小説『未来の自分』③自分殺人事件

 僕が今夜、誰かに殺される?  彼女が言ったその言葉の意味を、僕は上手く呑み込むことができなかった。  周囲に響き渡る蝉の鳴き声が、徐々に遠のいていくような感覚があった。 「急にこんなこと言われて、とてもショックだと思う」と女性は言った。「でも、安心して。その事件を阻止するために、私はここにいるから」 「鈴江君が殺されるって、、、そんなの、悪い冗談にもほどがあります」 「あなたに信じてもらっても、もらわなくても、どちらでも構わない」と女性は言った。「私にとって重要なの

短編小説『未来の自分』②未確認飛行物体の正体

 野上先輩の家は、図書館から少し離れた小さな港町にあるらしく、僕らはバスに乗ってそこまで…

植木意志
3年前
7

短編小説『未来の自分』①夏休みの図書館

 夏休みが始まって、一週間が経った。  その一週間の間に夏休みの宿題を全て終わらせた僕に…

植木意志
3年前
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