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【鬼佬ビールと「鬼」という言葉にまつわる話】

ここ数年のクラフトビールブーム、香港発を牽引してきたのはこのIPA(インディアンペールエール!)gwei・lo=鬼佬だったかと。

僕自身は最初の頃は、スタートアップな背景やロゴやラベルデザインも楽しいからと、いろいろなクラフトビールを試したけど、僕自身はやっぱ国産ビールが肌に合うようなので、あまり飲まなくなってしまいました。

ところで鬼佬とは外人(主に西洋人男子)のことを指す広東語。日本でいう鬼は大概一本か二本の角を生やしているイメージですが、中国や香港で鬼というとどちらかと幽霊、おばけのイメージがあるよう。また、日本でも西洋人は鬼の姿のイメージを作るのに寄与したようなので鬼佬は言い得て妙かも。

香港でその他にも「鬼」という言葉の面白い使い方をするのはサッカーの時。相手が後ろから迫ってきているのを味方に知らせる時に、敵が来てるぞ、と行っていたら時間がかかりすぎるのでマノン(Man on)!なんて叫ぶのですが、香港では「鬼呀!」と叫びます。オヤジサッカー時代、何度この言葉を聞いたことか。ここもでいわゆる鬼ではなくて幽霊のイメージで使ってるのかしらん。

もう一つ面白いなと思ったのは、きれい(好靚)、いけてるねー(好正)という言葉を強調する時に「鬼」を間に挟んで、すごいきれい(好鬼靚)、すごいいけてる(好鬼正)などとすることがあります。どっちかと言うと男子が利用?間に挟んで強調するにはもう少しお下品なのもたくさんあるけど「鬼」と関係ないので本稿では扱いませんがw)

で、gweiloビールですが2015年に香港で創業。ファウンダーはイアン、エミリー、ジョーというブリティッシュな三人の30台。まさに香港クラフトイールシーンの火付け役。で、スタートアップから今では一時間に6000缶が消費されるところまで積み上げたようです。かっこいいウェブサイト。

このところ新しくオープンするレストランは最初からクラフトビールを中心にしたビールメニュー。その中でもやはりこのGweilo鬼佬ビールはリーダー的な存在で目立っています。ネーミングも良かったと思いますが、うまくブランドを作り上げた感、満載です。香港に来ることがあれば、ぜひトライしてみてください。

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