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自分たちのまちの未来は自分たちで創る~上田城下町エリアビジョン策定へ!2023年12月議会⑤~


財政が厳しくても優先すべき「上田のビジョンづくり」

(斉藤達也) 次に、財政が非常に厳しい中でも、私自身としては優先すべきと考える上田のビジョンづくりについて質問していきたいと思います。令和5年11月14日に上田ビジョン研究会主催の上田リバース会議の関係で、第1回上田まちなかデザイン会議が開催されました。ゲストは、松本市の三の丸エリアプラットフォーム運営委員長を務めた山下裕子さんで、主にどういうまちに住みたいか、いわゆるエリアビジョンの重要性等についてご講演いただきました。
注)画像は年明け1月17日に開催された第2回上田まちなかデザイン会議のチラシ。

まちなかデザイン会議での妄想が楽し過ぎた!!

 続いて、上田ビジョン研究会の皆さんによるありたいまちの姿、妄想と言ったらいいですか、のプレゼンがあり、その内容は例えば上田駅から原町、そしてできれば信州上田医療センターまで路面電車を走らせるような妄想や上田駅から上田城跡公園、市役所周辺を自動運転EVバスが巡回する妄想、海野町を時速10キロ規制で車より歩行者や自転車など多様なモビリティーを優先する、そういったまちにしたいという妄想、一昔前まで開催されていた日曜広場を日常化すること、原町のニィロクビルヂング周辺に様々な目的の人が集まれる広場をつくりたいといった妄想などがありました。
 続いて、参加者の皆さんの妄想タイムでは、音楽が気軽に聞ける広場が欲しい、上田城跡公園にテラスのあるコーヒーショップや図書館などをつくり行きたくなる場所にしたい子供が路上で駄々をこねられるようなまちにしてほしい、自転車が乗りやすいまちがいいなどなどの妄想が参加者の皆さんの共感を広げ、非常に楽しくわくわくする時間を過ごすことができました。会場からは、私たちが住みたいまちのビジョンを自分たちでつくっていきたい、つくっていくのだというような熱量も感じました。

上田城下町エリアビジョンの策定を検討!!

そこで、ここでは私たちのまち上田のビジョン、特に今回は中心市街地のビジョンについて伺います。
 1点目として、上田市の考える中心市街地の活性化とは何か。また、中心市街地のまちづくりビジョンはどうか。
 2点目として、松本市の三の丸エリアビジョン等を参考に、市民と協働で、かつ専門家の力も借りて上田市ならではの魅力あふれるまちのビジョンを策定すべきと考えるが、見解はどうか。
 以上2点お尋ねし、第5問といたします。

◎都市建設部長(佐藤安則君) 中心市街地の活性化についてご質問をいただきました。これまでの上田市の中心市街地は、自動車の普及、大型ショッピングセンターの郊外への出店、居住人口の減少などの様々な要因により、商業地域、居住地域、公共施設、文化活動の集積によって育まれてきた都市機能が低下する状況も見られるものの、今もなお、上田市を特徴づけるまちの顔となる地域であります。
 ご質問にありました中心市街地の活性化とは、にぎわいがあり、人々の交流、新たな出会いが生まれる中心地としての魅力、価値を再び高めることを目指し、人口減少、SDGs、デジタル社会などの環境変化に対応しながら、ハード、ソフト両面において住民、事業者、行政が協働して取り組むまちづくりの推進であると考えております。最近の中心市街地においては、裏通りへの新たな出店、商店街へのマンション建設による居住者の増加、民間事業所建設も予定されており、こうした動きを捉え、改めて長期的な視点でまちづくりを進めていく必要があると感じております。まちづくりの主体となる住民、事業者、行政などのプレーヤーがこうありたいと思える将来像、ビジョンを議論、認識した上で、インフラの整備、にぎわいづくりのための取組などを計画し、実施できることが重要であり、そこにまちづくりビジョンを策定する意義があると考えております。
 次に、まちづくりビジョンの策定につきましては、市では今後、上田城跡武者溜り整備事業をはじめ、居心地がよく歩きたくなるまちなかづくりを推進する都市再生事業を計画していることや、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、海野町や柳町といった商店街の活動が活発になっていることを好機として捉え、上田城、商店街、上田駅を拠点とした上田城下町を範囲とするまちづくりエリアビジョンの策定を検討しております。ビジョンの策定に当たりましては、多くの方々とまちの将来像について共有が図れるよう、まちづくりに意欲のある住民、事業者を交えたワークショップや上田リバース会議を主催している上田ビジョン研究会といった市民団体と懇談を行うなどとともに、新たな手法を提案いただけるような専門家からの支援、活用を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

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