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先生から言われて、ゾッとした一言は何ですか? Quoraとわたし#4

今回は、今までで一番バズった私のQuoraへの回答を紹介します。
いろいろ荒れそうだな〜と思ったものの、思った以上に共感が多くて怖くなりました。

Quoraとは

下記の記事を参照。私が今ハマっているSNSです。
「Quoraとわたし」では、私が投稿した回答でバズったもの・バズらなかったものの力作だと自負しているものを紹介していきます。

「先生から言われて、ゾッとした一言は何ですか?」に対する私の回答

2022/10/27の「先生から言われて、ゾッとした一言は何ですか?」という質問に対しての私の回答です。
2023/01/26現在、回答の閲覧数は6.4万回、高評価は2,232件です。

小4の頃、「戦闘機や兵器が好きだから、将来は絶対に自衛隊に入りたい」と言っていた高田くんというクラスメートがいました。
空母や戦艦の写真集を見たり、知っている知識を話したりするのが大好きな子でした。
自衛隊の出動映像なんかがテレビで流れた次の日は、嬉しそうにそのことを話してくれて、全くそんなものに興味のない私は愛想笑いをしながら聞いていました。
たまに意地悪な面もあったので、当時は少し高田くんが苦手だったのだと思います。
そんなある日、担任の先生の耳に自衛隊や戦闘機について楽しそうに語る高田くんの声が入りました。
その日は2コマ連続で図画工作の時間だったので、楽しみに道具の準備をしていたのですが、先生が「図画工作の準備は中止してください。それより大事な授業があります」と言って、みんなにプリントを配りました。
そのプリントは、カンボジアの戦争で撒かれた地雷の不発弾を、誤って踏んで脚を無くした少女の記事のコピーでした。
先生は、クラス全員にこの記事全文を音読させて、「みんなこの記事を読んでどう思った?」と呼びかけてきました。
小4にもなると、なんとなく先生がみんなに何を言わせたいのかわかってきます。
「戦争はいけないと思います」みたいな意見を数人が発表して、先生がそれに相槌を打って「⚪︎⚪︎はどう思う?」みたいな疑問の投げかけをして、また別の生徒が先生が求めていそうな意見を言う、という流れができました。
結果、「自衛隊も、こんな残酷な兵器を使うだろう。なのにそれに憧れるのは道徳的におかしい」みたいな結論にクラス全体は収束しました。
先生は自衛隊に憧れる高田くんを諭すためだけに「カンボジアで、地雷を踏んで脚がなくなった子供」の記事をクラス全員に読ませていたのでしょう。当時は私も「戦争や兵器のない世界」を信じて、戦争を放棄した日本なのになぜか軍隊に近いものを持っている矛盾に気持ち悪さを感じていました。
おまけに、少し苦手だった高田くんの夢が否定されて、クラス全体が彼を責める空気になっていたことにも、若干溜飲の下がる思いを感じていました。なので、その空気に同調して、高田くんの夢は間違っていると思うみたいな発言をしてしまいました。
今考えると、授業の時間割を変えてまで一人の生徒の夢を否定しようとしていた先生の思惑にもゾッとしますし、子供というのは大人を手玉に取っているようで実際は何枚も上手の大人に良いように誘導されるもんなんだと言うことにもゾッとします。
少なくとも、私は「高田くんはやっぱりおかしいよ。先生はよくやってくれた」と、しばらく思い込まされていました。
大人になってふと思い出して、本当に怖くなりました。
高田くんですが、それでも夢は変えずに突き進んだ結果、小4の頃に夢見た職業に就いて、今でも日本の安全のために活動しています。Facebook情報。
余談ですが、現時点で29歳なのにもう2人も子供がいるそうです。これもFacebook情報。
Facebookで久々にコンタクトを取った時、「小4の頃あんなことがあったけど夢を叶えたんだね」と、あの授業ことを話したものの、本人は全く覚えていないようでした。良くも悪くも先生の話を真面目に聞かない子だったので、あまり身に染みなかったのでしょうか。
親から「先生は全て正しい」と教育されていた私が、未だトラウマのような形で当時のことを鮮明に覚えていることを考えると、それでよかったんだと思います。

先生から言われて、ゾッとした一言は何ですか?に対する上野町 駿 (Shun Uenomachi)さんの回答 - Quora
https://qr.ae/proaaJ
より引用

回答について、今思うこと

回答ボタンを押して投稿するとき、結構迷いました。
私は、「どんな主義主張があれど、子供の夢を授業1時間かけて潰すのはおかしい」と言いたかったのですが、
自衛隊等絡んでくると、左寄りの人も右寄りの人もヒートアップしてしまって、日本の国防がどうの、日教組がどうの、サヨクがどうのっていう、話の修飾部分が主題になってしまうからです。
でも、20年くらい頭の中に溜まっていた話をやっとアウトプットできたのは気持ちがよかったです。

今思えば、学校の先生って結構間違ったことも言ってましたよね。同じ人間が先生をやっているんだから、当然と言えば当然ですが。
小学校・中学校の頃は、結構おかしな先生が多かったように思いますが、それぞれ原因は違っていたように思います。
小学校の先生は、クラスの児童はほぼ自分に対して従順で、命令には従うし、気に入らないことを咎めれば大体はべそかいて謝るしで、クラスを支配することの魅力で狂ってしまった人が多かったように思います。横柄タイプですね。
中学校の先生については・・・私の中学校は結構荒れていて、学級崩壊・いじめ・授業妨害・器物破損が日常茶飯事だったため、ストレスでおかしくなってしまった先生が多かったです。

今の学校ってどうなんでしょう?
おかしな指導やおかしな先生はネット社会で表沙汰になりやすく、コンプライアンスが学校内にも浸透してきたように思います。なので、先生側に関してはだいぶクリーンになっていったのではないでしょうか。
子供に関しては、「おとなしいし素直」だと語る人もいれば、「陰湿で、人をクリティカルに傷つける世代だ」と語る人もいます。そこんとこどうなんでしょうね。
なんにせよ、子供が10年以上関わるのが教育なので、ちゃんとした環境で健全に育ててほしいと思います。しかしその反面、私もいろいろ変な教育受けてきたものの、後でこうやって「あれはおかしい」って振り返ったりできているわけですから、不完全でも別に問題はないんじゃないかとも思ってます。むしろ温室の中で育てるってのも、将来のサバイバルを考えると間違っているような気もしますし。
答えは出ませんが、今後もそこんとこ考えていきたいですね。

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