夢を追う20代と30代

 今回は備忘録的な意味もあって、20代と30代の得意なことや役割について書いてみます。

 僕は1983生まれの33歳。既婚。
出身は東京都の葛飾区という東京の中でも"ゲットー"なエリアです。

僕の経歴はこちらに大体書いてあるのでご興味のある方は見ていただければと思うのですが、ざっくり言うと、24歳の年にメジャーレコード会社の傘下レーベルからバンドとしてリリースをして以来、社会人を経て、プランナーとして独立起業して今に至る感じです。

 アーティストとしての経歴だけだと、18歳でm-floのTakuさん主催のTVオーディションで最終に残ったことをきっかけにクラブで歌い始め、その後いくつかの大手レコード会社主催のオーディションで2次や最終に残っていました。

22歳で日本テレビ「歌スタ!!」の最終プレゼンまで進出したり、27歳でTBS「Music Birth+」でのライブバトル優勝など、定期的にテレビオーディションに参加していました。

 中でも、24歳のデビューは今も仕事に大きな影響を及ぼしていて、そのきっかけをくれたのは当時30代だったメンバーでした。

当時の彼は、mixiでメンバー募集をしていた僕に熱烈なラブコールを送ってくれました。

「彼は当時の僕に何を見出していたのだろう?」と考えることも年々増えてきたのですが、最近になってようやく少しわかった気がします。
というか、多分当時から彼が言っていたことが腑に落ちたのだと思います。

 それが、20代と30代の役割の違いです。

音楽を生業にしたりデビューしたりというのは、当事者にとっては紛れもない現実ではあるものの、ある種の夢でもあります。

しかし、夢へのアプローチの仕方、現実の捉え方が20代と30代では違い、それぞれの強みがあるのだと思います。

 20代は、ひたすらに技術や感性を磨き、どれだけストイックになれるかで差がつきます。
遊ぶ間も寝る間も惜しんで打ち込む無茶もきき、人に迷惑をかけることすら省みない図太さにも周囲は寛容です。
恋愛や友情も大切ですが、それをはるかに凌駕する野心があり、素直な人は本当に強いです。
何より、古い物にこだわらず、最新の物を取り入れるセンスを持っています。

 30代は、そういった経験や社会に揉まれて、より現実を考えることになります。
社会の仕組みを知っていたり、人脈も含めた能力が備わってくるので、現実的なアクションができます。
上にも下にも気遣いができるので、チーム運営の要になります。
ラッキーや根拠のない爆発的な推進力というより、現実的な成果を出すことを重視していきます。
その一方で、過去の物や質へのこだわりが強くなったり、経験上無茶はしなくなります。

 要するに、それぞれの強みはこんな感じでしょうか。

[20代] ひたすらやることで結果へ近づくパワー
[30代] 経験+実現させる能力

 30代に必要なことは、まず実現させるノウハウを持ち下の世代のパワーをうまく引き出すことで、20代はひたすらに打ち込むことです。

 なので、30代になって今までと同じことをしていてはいけません。
20代からすると、結果を出す方法を知りたいし、それを持つ人に惹かれるのだと思います。
価値観も凝り固まり始めるので、積極的にアップデートしていく必要があります。

もちろん、質の高い物を下の世代に落とし込むことも大切ですが、同様に下の世代からも吸収しないと、それは「どの時代においても質の高い物」ではなく「古い物」としてしか伝わりません。

 一方の20代は、まずは素直に何でも受け入れて取捨択一し、ストイックに質を上げていくことが必要です。
必要以上にコネとか金とか考えるのは後でいいです。
この時期に得る人脈は、その時の自分以上の物をもたらすことは少ないですし、小銭に釣られるよりお金を払ってでも興味のあることにトライするべきです。
その代わり、意欲的に足を伸ばした先で得た関係性は長く続くことが多いので大切に。

 そんなことを感じています。
20代と30代、本当に違いますね。
かっこいい大人目指して、自分磨き頑張ります。

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