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“3285の回想”【2012年】

【余韻】

Qaijffウチダアキヒコです。


昨日の投稿のエンディングで

“もう一度Qaijffを、はじめる” と綴った。

そうだよ、もう一度僕らはQaijffを始めるんだ。

「クアイフ」から「Qaijff」に戻したんだ。



そして、思った。

僕らはやっぱりQaijffなんだ。


何年か旅に出て
久しぶりに実家に帰ってきた。

そんな安心感が、今胸の中にあります。

今後のことはまだ「これから」です。
ここ1ヶ月くらいかな。
色々と急ピッチで進んで
目の前のことを整理していく事で精一杯で。

今はまだ真っ白(バンドのアイコンも)



でも、来週くらいからかな、動き出すよ。
少しずつ、色をつけていくよ。

ちなみに、新曲はたくさんあるんだ。
(早く聴かせたいな)

情報をチェックしていてね。
(協力して欲しい事もあったり)

【企画】

“もう一度Qaijffを、はじめる”にあたって
“これまでのQaijff”を振り返ってみようかと。

文脈って大切で
どんなカルチャー、そしてそのカウンターも
文脈があるからそれがカウンターになるわけで。

“これまでのQaijff”を感じた上で
“これからのQaijff”を見聞きいただき
より一層バンドというドキュメント
を楽しんでもらえたらなと。

結成9年。

単純計算 3285日。

長いような短い時間旅行。
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【Qaijffの2012】

2012年3月
森彩乃、内田旭彦、三輪幸宏の三人でQaijff結成。

最初のアーティスト写真。
自分でもびっくり。最初顔出していなかったんだ。

このイメージを強く持っている人も多いみたいで
グランパスのサポートソングを担当するまでは
きっとQaijff=緑のイメージは強かったかな。

ちなみにバンド名のQaijffは
オランダのサッカー選手
ヨハン・クライフをもじったもの。

今となれば
このバンド名で本当に良かった
と胸を張って言えるけれど
当時は期限の夜が来ても決まる気配がなく
唯一残ったものがQaijffだったのだ。

それもそう
何故なら3人の手札はこうだ。

・森⇨どこのテレビにも出れなさそうな尖り過ぎバンド名
・三輪⇨北欧のメタルバンドのようなガチガチ系バンド名
・内田⇨意味が分からなさすぎて説明に時間がかかるバンド名 

分かるかい。
そうさ
どこを見渡しても地獄だったんだ。


当時よく打ち合わせをしていた
愛知県岡崎市のお洒落なCAFE「ラグスロー」の店内が
あんなにも深い漆黒に感じた夜は他にない。

それいいじゃん!

と満場一致するはずもなく
最終的に僕の手札の中にあった
・マケレレ・エルゲラ・ロベカル・クライフ
この中で決めようとなり
(当時の僕は至って真面目にキラキラカードを沢山持っている感覚だった)

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・Cruijff(クライフ)どう?

・オランダ語でj入るのなんかカッコイイ

・でも他のバンドとかぶるね

・じゃあCaijff(クアイフ)どう?

・頭Cじゃ無くてQのが珍しいよね

・じゃあQaijffで決定

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全員やる気はあるのだ。
それは認めてほしい。

時刻は深夜25時。

カッコイイ意味を持つバンド名を模索した挙句
最終的に特に意味が無い、エキセントリックな造語になった。

何はともあれ僕が
次の日朝早くから仕事だから帰りたい
と思っていた事も功を奏したか

僕の熱の籠もったプレゼンが初めて2人に届いた瞬間だった。

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2012年9月2日
名古屋CLUB ROCK'N'ROLLで初の自主企画を開催。
1st Single「誰かになりたいわけじゃない」を会場限定販売する。

曲目
1. future
2. クライマックス
3. 変わって

実は
すべて今もQaijffのSoundCloudで聴けるんだ。

クライマックスは同時期のLIVE動画を発掘した。


そう、何を隠そうこのとき僕はサラリーマン
平日のLIVEはいつも寿命が縮む思いだったな。
ROCK'N'ROLLの店長本多さんにも協力いただき
可能な日は出演順を後ろにしてもらい活動してたね。

この頃の音楽性は完全にピアノトリオサウンド。
他の楽器は一切入れずLIVEも曲も作っていた。
この時期から既に「変拍子」「転調」が多い。
むず。えぐ。やば。
そんな二文字の会話をしながら
僕らはLIVEが無い日は常にスタジオにいた。

今でも弾く度に難しいと思っている。

でも、そりゃそうだ。

Qaijffっていう読み難いバンド名付けてるんだ。

Qaijffってそういうバンドだ。


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平日は仕事、夜はスタジオかLIVE。
(基本3時間睡眠)
休日もLIVE。
(今思えばどうしてあんなにLIVEをしてたんだろう)

毎日忙しくてハードだったけど
それ以上にバンドが成長していく事が楽しかったんだ。

9月の自主企画が無事に終わり
2013年3月、初ワンマンが控えていた。
気が付けば
吐き出す息は白くなっていて
スーツ姿でスタジオに向かうには肌寒い季節になっていた。

ワンマンって何曲いるんだろう?

そんな心配事に
どこか妙な愛おしさも感じながら
僕らは曲作りのペースを上げ
師走の隅っこまで
繰り返し、繰り返し、音を重ねていた。








【2013年】へ続く








最後まで読んでくれてありがとう。サポートは新しい音楽を届けるために、すべてQaijffの活動に使わせて頂きます。