Uchan

映画、旅行、絵画、散歩、温泉が趣味の呑気オヤジ。気ままなシニアライフを送っています。

Uchan

映画、旅行、絵画、散歩、温泉が趣味の呑気オヤジ。気ままなシニアライフを送っています。

最近の記事

看護婦さんに「ボク」と注意されて

1 風邪をひいて診療所へ 今から60年以上前のことです。 私がおそらく5、6歳の頃、風邪をひいたので、母に連れられて、町で唯一の医療機関の診療所に出かけました。 診療所には路線バスが通ってなかったので、診療所が車で患者さんを送迎していました。 診療が終わり、私は先に送迎の車に乗って母を待っていました。母は会計を済ませたり、薬をもらったりしていたのでしょう。 おそらく季節は夏だったのでしょう。車の窓ガラスは開いていました。私は先に乗って待っているように誰かに言われまし

    • 芸術家 フンデルトヴァッサーを知っていますか?

      黄金に光輝くネギ坊主のような煙突の建物は、いったい何でしょう? 答えは、オーストリアのウィーンにある「シュピッテラウ焼却場」です。デザインしたのは、フンデルトヴァッサーです。 フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(1928ー2000)は、ウィーン生まれの建築家・画家です。また環境保護活動家としても活躍しました。 型破りな色彩、奇想天外なデザインなど、見る人をアッと言わせる作品ばかりですが、実は、自然からインスピレーションを受け、自然に溶け込もうという思想が根底にあっ

      • 桃花の里 秘境 勝原(かどはら)駅

        写真は、JR西日本の越美北線の勝原駅(福井県大野市)です。福井を代表する秘境駅で無人駅ですが花桃の里として、広く知られています。 2024年3月に敦賀まで延伸した、北陸新幹線の停車駅福井から勝原駅までは、乗り換えなしで約1時間30分。 ホームの反対側には、勝原花桃公園が広がっていて、桃の木がたくさん植えられていています。4月中旬から下旬にかけて、桃の花が見頃となります。撮り鉄をはじめ多くの人がこの時期に訪れます。5月初めに訪れたので、桃の花の見頃は過ぎていました。 越美

        • 地盤・看板・カバンがないと、政治家になれないのか?

          私が高校に入って間もない頃、ロングホームルームの時間に、担任の先生が一人ひとりの生徒と個人面談をした。 昭和の時代のことだったし、先生はプライバシーにはお構いなく、教室の教卓の前に生徒を呼んで、勉強のことや将来の希望などを聞くという形式で面談をした。他の生徒は自習していた。私は教卓のすぐ前の席だったので、クラスメートの話が全部聞こえてきた。 私と同じ列車で通学する仲間のAくんが、「将来は何になりたいんだ」という先生の質問に、即座に「国会議員です」と答えた。 先生は、少し

        看護婦さんに「ボク」と注意されて

        • 芸術家 フンデルトヴァッサーを知っていますか?

        • 桃花の里 秘境 勝原(かどはら)駅

        • 地盤・看板・カバンがないと、政治家になれないのか?

          ウィーンの国連事務所に “潜入“してみた

          国連本部はニューヨークにありますが、他に3つの事務所がジュネーブ、ウィーン、ナイロビに置かれています。今回は、国連ウィーン事務局(United Nations Office at Vienna)に“潜入“してみようと思います。通称「UNOシティ」と呼ばれているそうす。 ニュースなどでIAEA(国際原子力機関)が話題になると、必ず登場するのが見出し写真のビルですね。IAEAの他にもUNODC(国連薬物・犯罪事務所)やCTBT(包括的核実験禁止条約機関)などの国際機関が多数集ま

          ウィーンの国連事務所に “潜入“してみた

          警察の事情聴取と、自転車泥棒の嫌疑

          1.中学生の時「取り調べ」を受ける 私は、警察に事情聴取をされたことがあります。もちろん、犯人や被疑者としてではなく、事件を見ていた参考人としてです。 今から半世紀以上も前のことですし、関係者の中には亡くなっている方もいます。警察の方が供述調書(の下書き)を書く様子を目の前で見る経験をしました。 事件は、私が中学生の時、同じクラスの男子生徒が女性の先生に殴りかかったという事件です。その時私はそばにいて、その男子を止めようとしました。結果的に先生は顔にケガをして、翌日、先

          警察の事情聴取と、自転車泥棒の嫌疑

          世界遺産「水原華城」(スウォン ファソン)を歩いて考えたこと

          ソウルから電車で約1時間の「水原」(スウォン)には、華城(ファソン)という城郭があり、世界遺産に登録されています。 私は、3月中旬、ソウルから路線バスを3本乗り継いで、水原の華城行宮(ファソン ヘングン)にたどり着きました。「宮廷女官チャングムの誓い」の撮影で使われたことでも知られています。 入口付近に、チャングムに出て来そうな衣装をつけた男性が2、3人いたので、何かイベントでもあるのですかと尋ねました。 すると、今日1時から踊りをここで披露するとのこと。まだ9時過ぎだ

          世界遺産「水原華城」(スウォン ファソン)を歩いて考えたこと

          三島由紀夫と、酔っ払い先生

          私が卒業した小中学校は、各学年が約20人足らずで、1クラスずつしかない小規模校でした。しかも小学校と中学校が同じ校舎・校庭、同じ校長先生でした。まさに小中一貫校の先取りのようなものでした。学校行事も小中合同でした。 私が中学1年生になった時に、中学だけの校長先生が赴任してきたことを覚えています。そしてその時になって、職員室も小学と中学で、別の職員室になりました。それまでは1つの職員室に、小中の先生方が一緒にいました。 小学6年生の時の担任は、中年の男性教師でしたが、授業な

          三島由紀夫と、酔っ払い先生

          パリ こぼれ話

          今話題のパリにまつわる話をしてみましょう。 エッフェル塔 見慣れたものも、いつもと違う視点に立つと、全く別なものに見えてしまう、ということを実感したのが、下の写真です。 富士山五合目に立つと、なだらかで美しい稜線が見ることができないように、よくわからないものに見えます。これを見上げると、登りたいという衝動に駆られる人もいるかもしれません。 今エッフェル塔は、五輪に向けて、金色に近い、黄色がかった茶色に塗り替え作業中だそうです。足場を組んでの作業のようですが、以前はこの

          パリ こぼれ話

          40年前のイギリス旅行

          40年以上前に、英国を旅行したことを、当時メモしたことをもとにもう一度たどってみようと思います。 社会人2年目の、1983年8月下旬に、ロンドンとウェールズ地方を巡った一人旅でした。初めての海外旅行だったので、発見や驚きの連続でした。ツアーではなく自分で全て計画しました。情報源は「地球の歩き方」でした。バックパッカーの最後の世代と言ってもいい世代だったので、小さめのバックパックを背負って貧乏旅行に出かけました。 何度も海外旅行を経験している、職場の先輩から教えてもらった小

          40年前のイギリス旅行

          スイスのミューレンからシルトホルン

          スイスのグリンデルワルトに滞在中に、スイスの中でも屈指の美しさを誇る村、ミューレン(Mürren)に、短期間に2度も行くことになりました。 グリンデルワルトからの交通機関は、列車2本、バス1本、ロープウェイ2本と乗り換えや待ち時間もありましたが、さすがスイスの時間通りの運行と、Google Mapのおかげで、予定通りに移動できました。 グリンデルワルト駅からツヴァイリュシーネン(Zweilutschinen)で乗り換えて、ラウターブルンネン駅に到着です。 ラウターブル

          スイスのミューレンからシルトホルン

          縁側で「りんごの皮むいたの、食べなさい」

          私が小学校の3、4年生の頃の話です。近所に住む同級生のA君とB君と私の三人で、少し離れたところに住む、同級生のC君の家に遊びに行こうということになりました。 C君の家は、私たちの近所から1キロ近く離れている集落にありました。だいたいあの辺の近所だろうという程度にしか、彼の家の正確な位置はわかっていませんでした。 A君かB君は、C君の家をわかっているのかなと思っていましたが、二人とも知らなかったのです。この付近だろうと思う辺りで、庭先で何にか手仕事をしているおばあさんがいた

          縁側で「りんごの皮むいたの、食べなさい」

          オーストリアで見かけた注意書き  

          オーストリアで見かけた、注意書きについて、思いつくままに綴ってみました。 1.来た時よりも美しく 「来た時よりも美しく」という言葉は、日本ではかなり浸透していると思いますが、これに近い言葉がドイツの高速鉄道 ICE( InterCity Express )で見かけました。フランクフルトから、オーストリアのザルツブルクへ移動していた車内のトイレ付近です。 うまく翻訳できませんが、 「この部屋を、あなたが出会いたいような状態にしておいてください」            

          オーストリアで見かけた注意書き  

          ヨーロッパの歌劇場巡り

          1.フェニーチェ歌劇場(Teatro La Fenice) 見出しの写真は、イタリア・ヴェネチアのフェニーチェ歌劇場(Teatro La Fenice)です。1836年と1996年に大火に見舞われたそうですが、フェニックス(fenice)のように見事に甦った劇場です。 内装は思わず息を呑むほどの美しさで、自分がこんなところにいていいのだろうかと、思わず身震いするほどでした。 この劇場の特徴は、アクセスが徒歩かゴンドラしかないということです。どんなセレブでも、豪華なリムジ

          ヨーロッパの歌劇場巡り

          和室を訪れて、気分を安らかに

          見出しの写真は、東京都庭園美術館の庭園内にある、茶室「光華」の和室です。庭園を散策したり、美術館(旧皇族朝香宮邸)を見学したりと、半日遠足にオススメです。 ということで、ちょっとしたアウティング(outing)に和室は、いかがでしょうか。 1.寳山寺獅子閣(奈良県生駒市) 関東の人には、あまり馴染みがないかもしれませんが、関西を中心に「生駒(いこま)の聖天(しょうてん)さん」の名で親しまれている、寶山寺(ほうざんじ)というお寺があります。 境内には、和風洋館建築とでも

          和室を訪れて、気分を安らかに

          ビラを撒くヘリコプター

          今の日本では、絶対にやらない宣伝方法です。 商店の開店セールや何かのキャンペーンの時に、ヘリコプターやセスナ機から、宣伝のチラシを撒くということを昔はやっていましたね。見たことありませんか。 これは昭和30年代生まれの方よりも年配の人でないと、経験したことがない話ですが、今これを書かないと、忘れ去られてしまうのではないかと思い書いております。そんな大層なことではないとは思いますが。 私が幼い頃ですから、昭和40年より以前のことだったと思います。 私が家の中にいると、ヘ

          ビラを撒くヘリコプター