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桃花の里 秘境 勝原(かどはら)駅

写真は、JR西日本の越美北線えつみほくせん勝原かどはら駅(福井県大野市)です。福井を代表する秘境駅で無人駅ですが花桃の里として、広く知られています。

2024年3月に敦賀まで延伸した、北陸新幹線の停車駅福井から勝原駅までは、乗り換えなしで約1時間30分。

ホームの反対側には、勝原花桃公園が広がっていて、桃の木がたくさん植えられていています。4月中旬から下旬にかけて、桃の花が見頃となります。撮り鉄をはじめ多くの人がこの時期に訪れます。5月初めに訪れたので、桃の花の見頃は過ぎていました。

駅舎は普通です

越美北線は九頭竜線くずりゅうせんが愛称です。一日上下5本ずつの運行です。

勝原駅時刻表

勝原駅の一日の乗降客は一桁ですが、このような鉄道路線は、公的なインフラとしてずっと残していってほしいものです。国もJR西日本も予算が限られているのでしょうが、なんとかやりくりを工夫して欲しいと願います。

ちまたにあふれる、意味のない無駄な箱モノに予算を使うのではなく、長く残す価値があるものに予算を使うべきではないでしょうか。同時に沿線の地域活性化も推進していかないといけませんね。住民が気づかない、魅力的な観光資源は眠っているはずです。

ホームにトランクを持って、寅さんが立っている姿を想像してしまいました

駅の案内板には、「九頭竜峡」「鳩ヶ湯鉱泉」「勝原スキー場」の3つがありました。

「鳩ヶ湯温泉」は、知る人ぞ知るの秘湯だそうです。筆者は未訪問なのでHPのリンクを貼っておきます。
https://www.hatogayu.jp

「九頭竜峡」は、駅から南東に1.5キロにある九頭竜川周辺の峡谷のことで、特に紅葉は素晴らしいようです。
https://fuku-iro.jp/spot/detail_10378.html

3つ目の「勝原スキー場」は、現在は閉業しているようです。

なぜかトトロがいます

なぜトトロが勝原駅にいるのか謎でしたが、調べてみると、勝原駅近くに日本百名山の一つ荒島岳(1523.5m)の登山口があるのですが、その登山道の途中にトトロの木(に似たブナの木)があるためだとわかりました。

しかし残念ながら、このトトロの木(とされるもの)は台風で倒壊したとの情報があります。

私が訪れたときは、芝桜が見頃でした。九頭竜線沿線は芝桜の名所が多く、一両の列車と芝桜の写真の絶景撮影スポットが多いようです。

ホーム向かい側の桃の花は、終わっていました(5月3日)
見頃は4月中旬と言われています
どういうわけか、ローラーがありました
テニスコートでもあったのでしょうか

学校がこの周辺にあったのかわかりませんが、勝原小学校という小学校が、明治7(1874)年に創立し、昭和57(1982)年に富田小学校と統合したという記録がありますので、もしかすると、このローラーはそこで使われていたのが、放置されているのではないかと推理しました。

駅周辺には民家はありますが、お店はありませんので、食べ物・飲み物の確保など計画的に予定を立ててください。また花桃のシーズンは周辺が駐車禁止になるので、ご注意ください。

九頭竜湖駅で到着証明書を無料でいただきました

越美北線の「越」は越前・福井を示すのはわかりますが、「美」は何かというと「美濃国」を指します。当初は美濃太田までの開通を構想していた越美線ですが、九頭竜湖駅止まりとなっています。福井県内ではここより東には鉄道駅はないので、福井県内最東端となっているわけです。

「越美北線よ、永遠に」と願わずにはいられません。

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