yuki tamano

no future

yuki tamano

no future

最近の記事

黒田依直/玉野勇希『猛禽と墓碑』

「アルヴァ 」 黑田依直 柊が肋骨の色を晒して降る季節に 時刻が白い想念を崩していく季節が重なり 残酷な生涯の葉脈が片羽を生む季節を過ぎて アルヴァ、人体の照応説 瀝青の箱が流れてゆく 靑を孕んだ都市が滅ぼされるとき 密命の朔風が運ぶ甘い香り、きみの本性の 唇の亀裂は永遠に分かたれた日付 天体と人間の、塩の柱と臓器群の隔たりの 世界という暗号を病んだ、心の花弁を記す筆記を 遠望するのもまた私の生であり、歴史の墓碑銘である そして遠景が燃え、 あなたのキリストも あなた

    • 23/3/17

      ここ数日心身ともに完全に失墜しており、実をいうとこの間の日記も書いたりはしたのだけどあまり良い内容ではないので非公開のままにしようと思う。 ------------------------------------------------------- 『霊体の蝶』の読書会に誘われたので仕事のあとに新宿に向かう。 まずピカデリーのロビーでカリフォリニア檸檬さんと待ち合わせて僕も連作を寄稿させて頂いた『エリア解放区 vol.1』を受け取る。一緒にvol.0も献本頂いてしまって恐

      • 23/3/10

        耳鳴りと眩暈が約五日ほど改善されないので流石に職場近くの耳鼻咽喉科を予約した。単純に最寄りで検索しただけでどこでも良かったのは良かったのだけど洒脱なロゴデザインの都会的な病院。電話で予約したあとはホームページからweb問診票を記入してほしいと告げられたので、電話を切ったあとマークシート式の問診票を記入した。 以前も職場近くの眼科にかかる機会があって、その時も友人に自転車を借りていったのだけど、何年も通った職場の、しかし自分の足で(自転車とはいえ)歩いたことがない道のすごく既

        • 23/3/9

          今週の月曜くらいから耳鳴りがすごい。最初は右耳にだけ楽器でいえばベースの4弦の解放の音が断続的になっているような感覚があって、気のせいかとも思っていたのだけど既に三日ほど治っておらず何なら今はどちらの耳がとかでもなく頭のなかで鳴っているような感覚になっている。 この頭のなかの音に被る音域の音は衝突しあっているのかビブラートがかかったように聞こえるし、若干眩暈のようなものも感じていて、こちらは朝起きたばかりはまだいいのだけど仕事で立っていると疲れもあるのか夕方くらいにはなかなか

        黒田依直/玉野勇希『猛禽と墓碑』

          23/3/4

          友人に「あと30年か40年くらい自分が老境と言える年齢に達するまでこの国と社会がなんとかかたちを保ってくれていることを祈って静かに息を殺してやり過ごす。どうか残りの人生ができるだけ痛みや摩擦が最小限になるように逃げおおせることしか考えていない。そのあとのことは考えられる気力や余裕がある人だけで考えてほしい。その邪魔だけはしないようにしたいと思っているので。」と言ったら「本気で言っているのか?」と言われた。情けないでしょう。本気で思っているし、言っています。限りなく悲鳴にちかい

          23/2/27・28

          2/27 記憶なし 2/28 YUKIのニューアルバム『パレードが続くなら』があまりにも良すぎる。 YUKIのアルバムはリリースされればとりあえず聴いていたつもりで好きな曲もいくつかあるけど、ここまで自分の中で大きなものになったのは『WAVE』(2006)以来かもしれない。(と思いつつ本人のHPで公開されているインタビューを読んだら『WAVE』の頃に近い作り方をしたアルバム、という旨を語っていて驚いた) まずシングル曲の「MY VISION」多くのファンが既に指摘している通

          23/2/25

          朝から家から5分のファミレスにいってその日の午前中までに入稿しないといけない同人誌用の歌稿をまとめた。ここのファミレスのwifiは強力なので助かっている。 朝食として目玉焼きとトーストのセットを頼んだのだけど、食べていた目玉焼きがたまたま裏返った際に裏側に青色の食紅が何滴か付着していたのを見つけてしまって一気に食欲が失せた。 原稿は(一応)まとまった。

          23/2/24

          仕事帰りに池袋のジュンク堂で『ねむらない樹』の最新号を買って帰った。 笹井賞、箸棒だったのはわかってはいたけれど、本誌を読んでしまったことでそれがひっくり返りようのない事実であることが固定されてしまった感がありわずかにさみしさがあった。 大賞受賞作の瀬口真司『パーチ』は読むのを楽しみにしていたのだけど、特に終盤十首くらいの一首ごとにボルテージが上がっていくような歌い方には圧倒された。また、座談会で染野太郎が「ネオ塚本邦雄」という言葉を出してきたあたりでリアルに「おお……」とい

          23/2/26

          夕方からセッションライブの予定だったので、昼過ぎから打合せ兼ねてスタジオに入った。ここまで周到にやる必要もないのかもしれないけど録音録画もするとのことだったので一応…… スタジオの後にご飯を食べるために街にでた。14時くらいと微妙な時間だったけれどサイゼリヤも高田馬場も満席で困ってしまったけど、蘭州拉麺 と書いてあるお店に入った。蘭州がどこなのかわからなかったけど中国の市名らしい。日本で言えば喜多方ラーメンとか博多ラーメンとかそういうことに近いだろう。味はスープは案外優しい感

          23/2/23

          前日が記念日だったので銀座にランチを食べに行った。迷ったけどGINZA SIX六階の鉄板焼きのお店。どれもとてもおいしかったし、食後はワゴンでデザートが選び放題だったので値段以上のうれしさがあった

          23/2/22

          記憶なし

          23/2/21

          笹井宏之『えーえんとくちから』を読み進めた。 読み進めるほど現在活動している歌人への影響力というか、直接的に目にする手法の元ネタを見ていくような感覚があって答え合わせをしているような気分になった。もちろん間接的に自分も影響を受けているのだと思う。 SNS等で引用されがちな歌は紙で読むのが初めてでも暗誦できるほど親しんでいるものもあって、とはいえそれは笹井短歌の暗誦性の高さ、韻律の良さに担保されていたのだと改めて感じられた。 その中で初めて読んだ歌、恐らくはあまりSNS等で目

          23/2/19

          前日に髪を切ってテンションが上がっている妻がどこかに出かけたいと言い出したのでたまたまその時テレビで特集されていた浅草に思い立って行ってみることにした。 浅草はバンドのライブで年1くらいいく機会があるのだけど完全プライベートで行くのは相当久しぶりになる。 電車を乗り継いで蔵前まで行ってそこから歩くことにした。 途中クラフトビールを飲んだりしつつ、浅草寺にお参り。 「つくし」でもんじゃ焼きとお好み焼きを食べた。 20時頃には帰宅したのだけど移動しつかれたのか22時過ぎには

          23/2/18

          例によって(例によってなのですが)午前中からバンドのスタジオ。週に一度この場で友人としてバンドメンバーと会話をしたり演奏をしたりすることが自分の精神にかなり良い影響を与えていると最近になって本当に実感する。しかしながらやりようによってはこの時間も苦痛となり得る可能性があることを僕は知ってしまっているので大切に丁寧に扱っていく必要がある。 一度帰宅して昼食を食べたり軽く昼寝をしたりする。これが正直人生のなかで最も安寧と言う言葉にリーチしている時間だと思ってしまう。 そのあと

          23/2/17

          朝から江永泉さんとBLや百合漫画の批評性についてDMでやりとりをしてかなり脳が加速した。 仕事が終わってから会社の飲み会があったので久しぶりに赤羽で下車した。 金曜日ということもあってどこの店も結構込み合っている。 普段プライベートで遊んだりしない関係の人と酒席をともにすることは僕にとってはかなりの体力がいることなのだけど、たまには悪くないとおもった。 別部署の人とpanpanyaの話ができたのが嬉しかった。

          23/2/16

          認めないようにしていたけど、明らかに先週末から精神が悪い。 考えなくてもいいようなこと、或いは考えても仕方がないことを瘡蓋を爪で弄るようにジクジクと考えてしまっている。 一人でゆっくりしたいような気もするけど、それも本当に自分が望んでいることなのかもわからない