今夜だけ夏に戻ってさ、
コキアの花言葉の人について、続きを書く。
この記事を書いている一瞬は、あの甘酸っぱいと感じた2023年の夏にタイムスリップしてみよう。
次のメッセージが来たら連絡を取るのをやめようと決めてから、実際メッセージが来たのは何日も経ってからだった。『忙しくて、連絡するのが遅くなってごめんね。』で始まる彼からの連絡。
もう何も感じなかった。
彼からのメッセージがピコンと届いたその時、丁度私は携帯電話を触っていたのに、至って冷静だった。
ただただ忙しい彼にお仕事頑張れという本心を伝えて連絡を絶った。
後日またメッセージが届いた。
追ってメッセージを送ってくるのは、すぐ伝えたい用件がある時だけの彼だったが、今回は違った。内容は以前話をした美味しいスイーツについてだった。
会話を覚えていてくれたんだという嬉しい気持ちと、
それに対して一切、ときめきは感じない私がいた。
ぱぱっと返信をした。
ぱっと返信がくる。
このまま連絡が続きそうな予感がした。
もしかしたらスイーツを食べに行かない?なんて誘われそうな雰囲気も感じ始めた。数ヶ月前の私なら喜んでいたに違いない。もっと彼を知りたかったんだから。
君はどんなスイーツが好き?私は少し前に世界一美味しいと思えるシュークリームと出会ったよ。あなたにも食べてもらいたいっあなたはどんなスイーツが好き?なんてね。
現実は、君はどんなスイーツが好き?フルーツがのったタルト。
あなたの好きなものも気にならない。こんな冷たい答えになってしまうことを許してほしい。思わせぶりをしたくない。
私はこの夏、恋愛が始まる可能性を少しは感じていたのだけど、
でもその時の君は違ったじゃない、
数ヶ月前と違い、今の私は彼の言葉でニコッと笑えない。優しい気持ちにはなれるのに、あたたかい気持ちにはなれない。
彼は、私との連絡のやり取りでお仕事の疲れが吹っ飛ぶと、嬉しい言葉を言ってくれる。
ごめんね。私は少しも吹っ飛ばない。本当にごめんね。
もちろん、彼の幸せを願ってる。
私の幸せとは違うところにある君の幸せを。
優しいね、と言ってくれる彼に優しくないことをした。人とメッセージを送り合うやり取りの中で1番苦手な行動、既読無視をした。
忙しい君だから、私の言葉でお仕事の疲れが吹っ飛ぶならば、と連絡をとり続けることも考えたけど、そんなの本当の優しさではないかもね。
『お仕事どうだった?』という彼からの連絡に対して、たとえ苦しかった日も、『無事終わったよ🐥』と心配させない嘘をつく。
いや、苦しいと言ったところで彼からのどんな言葉も臨んでいない自分がいた。そっとしといてほしい、が本心だ。
優しくない嘘をつくのはいやだから。
誰も得をしない嘘をつくのはいやだから。
楽しい夏を過ごした。ほんの一瞬だったけど。
私はもう秋を生きている。
タイミングは本当に大切だと思う。
恋愛だけでなく全てにおいて。
だからときめくものと出会えた時は、素直にそのときめきを認めよう、しっかり心でキャッチして、
そうして、私たちみんな幸せになりましょう。
最近、私は磁石を集めることが趣味であることに気がついた。
磁石?マグネット?
それらはときめきを感じた時だけ買っていて、気がついたら今では7個もある。全部可愛い全部大切。
最初に買ったのは学生時代だからもう10年くらい経つのかな、それで7個は少ない、ね、
心の中だけの小さい小さい趣味。
たのしいです。
常に気を張っているな〜と思う方が、不意に鼻歌を歌っていた。
うれしいです。
いつも優しい笑顔で、静かに私を見守ってくれる方が、私の話を聞いて大きな声で、手を叩きながら笑ってくれた。爆笑とはこういうことだと知った。
そんな姿もすてきです。
大切な人たちの笑い声がする。
大好きな人たちが今日も生きている。
ありがとう。
今日もあと半日、頑張るぞ。
読んでくださったあなたへ ❤️
🤲🏻
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