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2022年3月10日「成功者の告白を読んで」

今日もテキトーに働く。
といっても大してやることがない。だからちょうどいい。

最近読んだ本

神田昌典の「成功者の告白」を読んだ。

2019年ころにAmazonのほしいものリストに登録していて、いつか読むのだろうと思っていた。が、3年経っていた。

最近人と話して、お互いのおすすめの本を紹介し合うことがあって、そのリストを見返す機会があった。

それで、登録してからだいぶ経つけど、変わらず読んでみたいと思う本を衝動買いしたんですよ。

その中の1冊が神田昌典さんの「成功者の告白」


正直私は成功者でもなんでもないけど、この本は面白かった。

神田昌典さんとの出会い:1冊目

もともと、神田昌典さんの本は5年くらい前に1冊読んでいて、その時は良さがあまりわからなかった。そのとき読んだ本は「口コミ伝染病」

当時のバイト先の社長がオススメしていたから読んだ、というのがきっかけだ。

当時は集客や物を売る仕事はしていなくて、よんでも「ほーん、、、」くらいのリアクション。

一応まとめたりしてみたけど、そこで得たものが実際に日の目を見るのは後になってからだ。

神田昌典さんとの出会い:2冊目

2019年に現職について、ようやく集客や物売りが必要な仕事になった。

当時は何をしていいのかわからず、とりあえずブックオフにいって安くて手軽に読めそうな本を探した。

その中の1冊が、「あなたの会社が90日で儲かる」

このあたりから、神田昌典さんの本が面白いと感じるようになったんだな。

非常に簡潔で、わかりやすく、でも実感を持って読むことの出来る本。

表紙が胡散臭かったり、言い回しが断定口調も多いので、毛嫌いする人もいるのかもしれないけれど、著者の書き方を察するにそれもわざとやっているのだろう。

とにかく、整理されていて、かみ砕かれていて、次になにをやるかにアイディアを与えてくれる本だった。


そうやって神田昌典さんの本にはまった2019年に、欲しいものリストに入れておいたのが、冒頭で紹介した「成功者の告白」だった。


私は別に

さっきも言ったけど、私は別に成功していない。

現職でもうまくいっていないと思う。人間関係が作れない。売り上げも出してない。口だけ社員とみられているだろう。

(これは、自分が不安を作り出しているだけかもしれないけれど)

だから、成功者のエピソードを読むには、ちょっと気が引けていたんですよね。
でもまあ、何かの機会がついに巡ってきて、読むことにした。


簡単に内容を説明してみる

本の内容を紹介したいわけじゃないから、ざっくりとしか書かないけれど、少しだけ内容を紹介する。

主人公が会社を辞めて、家族にサポートしてもらいながら起業する。

最初はうまくいかないが、コンサルの人のアドバイスをもらいながら、仲間を集めて、少しずつ進めていく。

会社が軌道に乗り始めると、家族との不和が起きて、問題が起きて、仕事か家族か、に近い選択を強いられる。

「働いている、金を稼いでいるのは誰なんだ」
「ここで仕事をストップさせるわけにはいかない」

と仕事を選び、家庭の溝は大きくなる。家族は出ていく。

今度は会社でも問題が起こる。
社員の体調不良。安定した業務ができない。信頼していた仲間との問題。
そういう中で、その都度課題を設定しながら、会社を成長させていく。

最後は家族ともわかり合えて、ハッピーエンド。

ざっくりいうと、こんな感じ、だと思う。
中身は小説なので、とても読みやすくて、2日間くらいで一気に読み終えてしまった。
それでも、もう1回読み直そう、手元に残しておこうと思う本の1つになった。


本を読んで感じたこと

ここからは、私がこの本で感じたこと、何が良かったと感じたかを書いていきたい。

①仕事と家庭の関係

まず1つ目は、仕事と家庭の関係について。

この本には、仕事がうまくいっていないときは、家族とはうまくいく。
逆に仕事がうまくいき出すと、家族とはうまくいかなくなっていく。

両親の不和は、子どもに何かの役割を与える。
病気になったり、不良になったり、いい子になったり。
そうやってつなぎとめようとする。

潜在意識がそう働いて、各方面でバランスを取り出すらしい。


これの真偽はわからない。潜在意識についても、わかるようでわからない。
でも、これは自分も何度も近いことを体験しているんじゃないかと、思うようになった。

何かがうまくいき出すと、何かがうまくいかなくなる。
たいていは、「私のやりたいこと」と「パートナー」との関係で対立していたように思う。
そして、私自身が、対立を生む側になっていたこともあったと思う。


私の心当たり:役割と不安定さ

相手のせいにばかりしていたけれど、これまで付き合ってきた人たちにも、こういう関係があったと思いだした。
そしてちょうど最近、私は「相手がうまく行きだすと、機嫌が悪くなる」傾向が自分の中にあること自覚しだした。


何かがうまく行きだすと、精神の安定をそちらに求める。
そうすると、今まで安定の役割を担ってきた者・物が、役割を失う。
役割を失った者・物は、不安定にになり、不満が溜まり、自分の役割を求めて暴れ出す。


誰が悪いとかではなくて、こういうものなのかもしれない。
いままでは、誰かが悪い、相手が悪い、理解をしてくれない、とばかり思っていたけど、これは典型的なパターンで、抜け出すために動いて行かないといけないことらしい。

パターンを抜け出す前に止めてしまうと、結局また違う人・物と同じ展開を繰り返していくそうだ。


なんか身に刺さる内容だった。
なんだかんだ、ちゃんとお付き合いしたパートナーは3人で、そのどれも、あまりいい形で終わってはいない。

その理由というか、背景にあったものが、ちょっと理解できそうな気がする。

私は同じパターンにはまり込んでいる。
またか、と思うことが多い。
自分が変わっていないから、またか、と思うパターンを繰り返す。


無意識で起きる役割を、自覚して、感謝をして、役割が変化していったときに、ちゃんと相手に伝え、新しい役割を心から要求できるか。

何か変な書き方だけど、こういうことなんじゃないだろうか。

誰もが(私が?)、誰かの役に立っている実感がほしい。求められている実感が欲しい。
人がうまくいかない時に頼ってもらえると、その実感が得やすい。
相手がうまく行きだして、頼られなくなってくると、その実感が得られなくなっていく。不安定になる。不満がたまる。爆発する。

コミュニケーションは、不安定さや不満を吐き出させるためにも重要だけど
あなたは大切な人なんだと、言葉と行動で伝えていくことも、同じくらい重要なんじゃないだろうか。

仕事と家庭、よくある二項対立のように見える。よくある、ということは、本当によくあるんだろう。

どういうパターンで起きるのか。思い切って単純化するとどうなのか。
それを少しでも理解して、感謝の気持ちを持って、新しい役割について相手とコミュニケーションをとっていく。そういうことが大切なんじゃないか。

この本を読んで、最初に感じたことは、それだったと思う。


②組織作り:過程、役割、順番

次に2つ目は、組織作りについて、だ。

組織作りと書くと大げさだけど、これは企業やチームに限らず、2人以上の人間関係おいて、重要になる考え方なんじゃないかと思った。

組織には、発足から成熟までの成長段階があり、それに関わる役割がある。

4つの役割

まずは、役割から。役割は4つある。

  • 起業家…アイディアを出す人。どんどん動き出す

  • 実務家…アイディアを形にしていく人。仕事をする

  • 管理者…形になったアイディアを整えていく人

  • まとめ役…それぞれの役割の人とつなぎとめる

組織の過程と役割

そして、組織の発足から過程を辿っていくと

  • 組織の発足時:起業家が重要。0⇒1のアイディアを作り出す

  • 組織の成長期:起業家と実務家。アイディアを形にして、どんどん進んでいく

  • 組織の成長期後期:実務家と管理者。形にしてきたアイディアを整理し、最適化・システム化していく


こんな感じらしい。
これを見て感じたのは、いろいろな役割を担っていかないといけないこと。
自分が得意な役割は何かを見つけ出していくこと。

私は、管理者的な側面が強いのかなあ。実務家としてはなかなか…。地味な作業が嫌いなんだ。起業家的アイディアは出せないし。

なんも向いてないじゃん!笑
なんとかまとめ役になれるようにはしていこう…。


パートナーとの関係に当てはめてみる

パートナーとの関係性も、こんな感じに当てはめられないだろうか。

起業家
…お互いが出会いたてでワクワクする。いろんな想像が膨らむ。
起業家+実務家
…膨らんだ想像を一つずつ実現していく。いろんなことをやってみよう、の段階。
実務家+管理者
…これまで行ってきたこと、関係性、わかってきたことを大切にして、それがスムーズに維持できるように仕組みや環境を考えていく。


こう考えると、私には実務家と管理者がいないかなあ。
いや、むしろ管理者が強いのかもな。いつも安定するためのことばかり考えている。
実務的な実践は弱い。ワクワクする想像も弱いので、起業家側面も弱そう。

うーんよくわからなくなってきた。でも、こういう枠組みは、ものの見方を変えてくれるから面白い。


考え・文化を作り上げていく順番

他には、組織に考えを浸透していくにあたって

母性⇒父性⇒システム化

の3段階が必要らしい。

母性は、信頼感・安心感。最近流行りの心理的安全性も、ここなんだろう。
次に、父性。規律や理念を作り上げていく。可能な限りポジティブフィードバックによって、作り上げる。ただ、厳しくすることももちろんある。

最後に、システム化。
だれもがこの、母性的な側面と、父性的な側面を持ち合わせる、実践する必要がある。
母性をはぐくむために、どんなことをやっていくのか。
父性をはぐくむために、どんなことをやっていくのか。
その方法や仕組みを作れるかに、システム化の鍵がある。

本では、母性をはぐくむ方法として、「グッド&ニュー」というワークが書いてあった。ボールを持ちながら、良かったことや新しいことを言葉にするらしい。
良かったことや新しいことに目を向けると、未来への想像につながるから、前向きなエネルギーも出てきそうだ。

父性をはぐくむ方法としては、「クレド」という行動指針が書かれたカードを紹介していた。
可能な限り、前向きな言い回しで、行動指針を具体的にまとめ、1週間に1個、行動指針について感じていること、考えていることを意見させるらしい。
期間とか、個数とかは、ひとまずどうでもいいんだけど、行動指針について具体的に考え、自分の意見を表明する、周囲の人はそれを聞く、という中で、自然と意識が、その行動指針を達成するために動いていくらしい。

チームや会社という組織ではもちろんだけど、パートナーや家族といった少人数の集団にも、この方法は良いアイディアなのではないかと感じた。


テキトーなまとめ

まとめると

典型的な失敗パターンがある。それを乗り越えずに、またゼロからリセットすると、同じパターンに何度もはまるようになる。

組織には、成長過程と構成員が持つ役割、組織作りにも順番(母性⇒父性⇒システム化)がある。


いろんなところから学んだことが、1つに繋がったり、別の言い方をされていて理解が深まったりと、この本を読んでよかったと思うことはたくさんあった。

簡単に読み返せる量や平易さなので、近々また読み返したいと思う。
今日は、最近心に残ったことということで、本を読んだ感想でした。

今日ものんびり行きましょう。

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