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皆既月食&天王星食、台湾人も見てたよ

あんまり天体系イベントには興味を持てない。特に月食には本当に関心がない。だって月はしょっちゅう欠けてるし……。とはいえ日本でかなり話題になっている雰囲気が伝わってきたので、11月8日はいつもより早めに図書館を出ることにした。

エントランスを出てさっそく東の空をみると……あった。確かにぼんやり赤くなっている。せっかくなので台湾らしい写真でも撮りに行ってみようか。

自分からみて東側に廟があって、かつ周辺がそこまで明るくなさそうな場所を探す。まずGoogle Mapで廟をリストアップし、さらにこれまで自分が足を運んで目にしてきた現地の様子を想像しながら目的地のあたりをつける。よし、あそこにしよう。

途中、信号待ちしている人が写真を撮っていた。やっぱり台湾人も気になるんだ。

台南って駅の西側には「犬も歩けば」的に廟があるけれど、大学キャンパスのある駅の東側って案外少ない。それでも大学から歩いて15分ほどで人気(ひとけ)のない廟にたどりついた。「天体ショー@台湾」風の写真、ちゃんと撮れました↓。

もともとそこまで興味のないイベントなので、5分やそこらで立ち去る。

宿舎へと帰る途中にも、月にカメラを向けてる台湾人、たくさん見かけた。テレビやネットで盛り上がっていなければみんな気づきもしないだろうに(日本人も台湾人も)、やっぱり「みんなが見てるものは見ておきたい」効果ってすごい。

おもしろかったのはテレビ局にインタビューされていたおじさんのコメントだ。

日本では「皆既月食中に惑星食が起きる」現象は442年ぶりで、次回は322年後の西暦2344年という伝えられ方が多かったと思う。

一方でこの↑ニュースは「皆既月食中に天王星食が起きる」現象は次回が2000年後というほうを強調していて(たぶん)、その点について尋ねられたおじさん、

對呀再來要等兩千年耶。半部中國史耶,比三國還久。

「ですね、次回は2000年後なんでしょ? 中国四千年の歴史の半分ですよね? いまから2000年前といえば、だって魏・呉・蜀の三国時代と比べてももっと昔ってことですからね」
訳は適当。間違っていたらご指摘ください

と答えていた。

自分だったら「2000年」っていわれても特に分かりやすいたとえが思い浮かばないけれど、このおじさんは「中国四千年の歴史」という言葉をぱっと思い出したんだろう。

もっというと三国時代が西暦220〜280年ころ(←いま辞書で調べた)っていうのも頭に入っている。おじさんはおじさんでも中華圏のおじさんなのである。


【2022/10/24の日記】

机に向かっての勉強時間は3時間28分。

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