12分の10

10/12チーム中、これは決勝トーナメントに進出した10チームはグループリーグ初戦と第二戦は何れも負けていない(勝利or引き分け)。これで、今のところ約80%超の確率で勝ち進んでいるという、いやベルギーとイングランドも既に決めているので、12/14か。ならば、85%という、更に確率は上がってしまった。
そして、なんと、この12チーム+日本とセネガルは、32ヶ国中でグループリーグ初戦と第二戦で無敗だ。今日の23時から25時の試合に於いて、二戦無敗チームの決勝トーナメント進出率100%が、儚くもグループステージ最終日という最後の最後で起こってしまうのか。日本とセネガルはどちらも次へ駒を進める可能性もあるが、どちらかは脱落してコロンビアと共にという可能性もある。その場合、1/14になるのか、その1チームは日本なのかセネガルになるのか、1/14=たった約7%の憂き目を見ると考えると空恐ろしい。
0/14つまり14/14で100%か、遂に1/14+13/14が生まれるのか。そうなれば、16チーム中でアルゼンチン、スウェーデン、コロンビアの3チームが敗北をもろともしない屈強なチームとして決勝トーナメントでのびのびとプレーすることになる。
こんな確率を持ち出したところで、AIにも現実に起こることにも、勝ることなど出来もしないに決まっている。しかしそれでも、こと日本という自国が絡むのだから、そして、もうすぐ目の前にチャンスとピンチがどちらも訪れており、期待と不安プラス興奮は抑えられない。
さて、スタメンを大幅入れ替えのプランが急浮上しているという報道が出ており、西野監督も迷いなのか悩みなのか、各局の各解説者によるスタメン予想も錯綜している状況が、昨夜から朝にかけてのF組とE組の試合中継の後に、日本代表最新情報という形で現れていた。
私観として、キーマンを残してメンバーを変えるとか、11人大掃除は危険だろうがアリだと思う。得点は、香川、大迫、乾、本田とバラけているし、正直このメンバー23人から誰が出ても遜色ない戦いはできるし、開幕前で作れなかったものがここ1,2戦で全てが良くなったのかというと、失点やミスで言えば3失点more…という状況なわけだし、決して手放しでは喜べない。
結果が付きさえすれば、何でも良い。そして、ここ2戦控えに甘んじてきた面々を見た時に、プレッシャーで潰される魂や肝の持ち主たちではない。何より、この「負けてはならない。いや、選手たちは最低引き分けの意味を勝ちに行き得点を狙い、その上で進出を勝ち取る。勝利すれば1位通過も夢ではない、オマケとして付いてくる」という、どこか達観やら俯瞰した捉え方で臨むはずだ。そして、スタミナ消耗のサッカーで敵をかき回してプレッシャーを与えるスタイルなのだから、小休止を出来るだけ伸ばしてコンディショニングに充てる考え方は理に適っている。更に言うと、今後の闘いにおいて、交替カードを本田、岡崎、宇佐美、山口と数少なな状況でいることはあまりに忍びない。同点弾はそれとして評価はするも、得点や展開の安定をもたらす担保を、ただ勝ちたいだけのポーランドを相手に示せるかどうかということが、シンプルに多くのものを計れるだろう。
試合会場のボルゴグラードは、40℃とも言われるし、前日会見などでは湿度が相当高いという監督のコメントも聴かれた。メンバーを変えなくて、全くチェンジせずにポーランドと相対して負けたとしても、2位通過もしくはグループステージ敗退したとしても、批判や非難は免れ得ない。又、メンバーチェンジで臨んで失敗しても、叩かれる。論調や叩き方、賛否両論が様々な形で溢れるだけなので、今日もしも負けてしまって逃してしまえば、最悪の手のひら返しが待っているだけなのだ。
負ける時は負けるし、不思議なことに勝つこともあるのがサッカーであり、スポーツであって、特に昨夜の韓国対ドイツでは、双方にとって二つの異なる結果が出ただけのことだ。負けたくないからと自分たちを縛ることなく、負ける覚悟を承知の上で、どんなメンバーでも勝つことを念頭に、敵にとって嫌なプレーと自分たちの心地良いプレーとペースを繰り出して欲しい。
そして、此処で引き分けや負けているようでは、果たしてベスト8以上の前にベルギーやイングランドを蹴散らせるのか、真のダークホースになる為にも堂々の1位通過を手にして欲しい。失意のポーランドをガッカリさせる、日本は神風状態という様なニュースが海外メディアで駆け巡る様な、素晴らしい結果を待つのみ!

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