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統合失調症のヨガインストラクター

人生で2回目の統合失調症(陽性期)を発症してから、4年が経とうとしています。
この4年間のあいだのことを振り返ると、激動の数年でした。
今は公務員を辞めて、ヨガ講師として活動しています。

4年前、公務員だった私は、統合失調症を発症し、家族の助けで1ヵ月半ほど入院しました。
休職をさせていただきながら自宅療養を行い、元の職場に復帰。
職場の方には、本当に良くしてもらい、なんとか通勤していました。

ただ、数ヶ月間のブランクは結構な痛手でした。
陽性期の衝撃で忘れていることも多く、認知機能も落ちていた感覚があります。
見た目は変わっておらず、そしていつも元気だったので、周りの方も「大丈夫そうだね」という認識だったと思います。

自分の焦りを隠してしまったり、周りにうまく助けを求められなかったりしたこと。
フルタイム勤務そのものに、無理があったこと。

そんなことがつもりにつもっていき、軽いうつ状態になってしまいました。
ヨガをやっても、深呼吸しても、泣いても、良くならない。
そして数ヶ月間のお休みをいただきました。

「自分はどうしたいのか」
「病気持ちの自分が健やかに暮らすには」
「何をしたら楽しく過ごせるか」

ということ自らに問いかけ続けました。

そして、出した答えが公務員を退職することでした。

統合失調症持ちの私にとって恵まれた職場であることは、わかっていましたが、一度きりの人生、好きなことをやろう!と決断。

大好きなヨガを仕事にしていこうと思ったのです。
そして、ヨガインストラクターの資格を取得し、数ヶ月経ちました。

まだまだ未熟者ですが、私のレッスンに参加してくださる方がいらっしゃいます。

これからもお客様のために、楽しく、リラックスできるレッスンを開催していきます。

ヨガのリラックス効果は、計り知れないものがあります。

私が統合失調症になったのは、疲労や、睡眠不足・運動不足・リラックス不足、自分のことを大切にできていなかったことと自覚しています。

ヨガを続けると、自己肯定感も高まるし、軽く汗をかいてリラックスもできる。
その結果、睡眠の質も良くなる。

ヨガは医療や治療法ではないので、病気を治したりすることはもちろんできません。
でも、病気や不調の予防としては、とても効果的だと思います。

統合失調症になった意味があった、と思える人生を送りたいです。
そのために、自分の経験や知識を出し惜しみしない。
多くの人を癒せるよう、ヨガの技術を高めたい。

そんなことを思う今日このごろです。