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住まいを進化させて、定住しながら移住すれば、あなた自身も進化する

一茶や芭蕉が諸国を遍歴して数々の名句を生み出したように、移動とはインスピレーションの源泉なのだと常々考えています。何しろ移動は変化との出会いです(写真は今日の帰路にとった夕日の写真)。

20万年前に登場したホモ・サピエンスは元々狩猟採集民族として食べ物を求めて移動する暮らしをしており、本格的に定住を始めたのは農耕にシフトしたわずか10000年前のことです。

ヒトはいまだにノマドなんじゃ

人類の起源となると700万年も前に遡りますから、僕たちには確実に狩猟採集なノマドライフのDNAが色濃く残ってると考えて自然かと思います。

昨今は多国間を移動しながら暮らしている人もいらっしゃいますが、大半の人は定住型のライフスタイルを送っていることと思います。

そんな僕だって定住してます。と言って、この10年は2年以上の定住をしていないんですが・・・。まあ、今いるところはそれなりに定住すると思います(未来はわかりませんし、いつでも移動する覚悟は持つべきだし、物質的にも精神的にもフットワークは軽くあるべきと考えますが) 。

もしノマド暮らしがヒトのDNAに強く刻まれているのだとしたら、そうでない生き方は肉体的にも心的にもイレギュラーをきたすなんてことも考えられるんじゃないかと思うんです。極端な例えかもしれませんが、飼い犬になったようなそんな感じで、僕たちはもはや本来のヒトではないのかもしれません。

定住しながらにして移住する

しかし定住している以上、定住するしかないのですから、だったら定住しながらにして移動しているような環境を作り出せないかと考えると、模様替えというのが考えられるのではないかと思います。

ノマド暮らしの一つのメリットが、新しい環境に移動することなのだとしたら、今いる環境を新しくすることに意味はあるんじゃないでしょうか。

住まいの環境がガラッと変わることで、知らない土地に行ったかのようにクリエイティビティを刺激されるなんてことはありませんでしょうか。

日々に変化と感動を

僕は現在、長年住む人を失っていたためにボロになった古民家を直しながら暮らしていますが、それが為に、何ヶ月に一回かは生活が激変するような進化を遂げまして、その度に一気に未来にタイムスリップするような感覚に見舞われるのです。

衝撃で、感動的で、めちゃワクワクします。

例えば今日なんかは、それまで台所には冷水しか出なかったところに、太陽熱温水器で温めた温水を引いてきて、冷水と温水を好きな割合で混ぜられる水栓を導入して、超感動してます。

数日前まではネジ式の冷水だけの水道だったのが、上下レバー式になったので、手が汚れていたり包丁を持ちながら水を出したり止めたりできるようになりました。超進化です。

もはやガラケーのみの世界にiPhoneが登場したようなライフスタイルの一変といっても良いくらいです。

また、先月までは囲炉裏を囲んで地べたに座ってスモーキーな部屋に暮らしていたのが、薪ストーブを導入して煙は煙突から抜けていくようになったし、囲炉裏の穴を埋めて椅子生活にしたので、もはや違う部屋に引っ越したような気分です。

挑戦をやめない環境整備

定住どころか、めったに家の敷地から出ないような自給的な暮らしをしているにもかかわらず、移動し続けるかのごとく生活環境を少しづつ変化させることで、日々の暮らしが高い鮮度のまま保ち続けられるし、気分はウキウキするというものです。

そしてまた新しいことに挑戦してみようという気になります。

挑戦するということ。結局はこれに尽きるんじゃないかと思います。

もし、日常にマンネリを感じている方は、少し部屋をいじって見るのはいかがでしょうか。

レイアウトを少し変えるもよし
DIYでカスタマイズするもよし、
花瓶に花をいけるくらいでもよし、

気持ちは環境に作用されるものです。

ならばコントロール可能な環境を改善すれば、心の持ちようも変わってくるのではないでしょうか。

花瓶に花をいけるという些細な行為が、あなたに変化を引き起こし、それが連鎖していくことによって、気がつけば大きく進化しているものなんじゃないかと思います。

(新暦11月4日 旧暦10月8日)



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