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吐き気がするほどロマンチック

今日は札幌市は円山公園へ花見に行った。

これは前職の同僚たちと年1でやってる行事で、今年も楽しくワイワイ騒いだわけなんですが、会場へ向かう途中、日本は大丈夫なのか?

と、憂う出来事があった。

GWということもあり、地下鉄駅はごったがえし。

円山駅に着いて、亀より遅い速度で、皆々、改札に向かって歩いている時に気になった20代と覚しきカップル。

ホームから改札までは階段しかないので、当然、それを昇降するしかないんですが、後方カップルの彼氏が彼女に言った言葉

「階段だけど大丈夫?」


これはどういう意味なんだろう?

そもそも、改札に出るには階段を昇るしかない。それを大丈夫?

と、確認してるってことは、彼女が大丈夫ではない、って可能性を考慮しているってことだ。

パッと見、カップルの服装はどう見ても花見に行くような軽装の体をなしていた。そしてわざわざGWの混雑した円山駅に来ているのだから、まあ、花見で間違いないと思うが、彼女が何らかの理由で

「いえ、私は大丈夫ではありません」

と、表明するんじゃないか?って、ずっと注意を払っていました。

そんな僕の心配をよそに、彼女は、彼氏の問いにYesともNoとも言わず、普通に階段を昇って改札をくぐって行きました。


僕の世代も含め、若者は何かを実行、判断をするとき、第3者の承認がないと行動できない人が増えているそうです。

多分、この彼氏は花見会場でも

「桜咲いてるけど大丈夫?」

「シート敷いてあるけど大丈夫?」

「信号青だけど大丈夫?」

「肉焼くけど大丈夫?」

こんな感じで確認をし続け、究極的には


「大丈夫だけど大丈夫?」


という、ある意味悟りを開いたに違いない。


友人の田中ボルシチくんにこの話をしたら

「それがロマンチックってやつですよ」

と、言われた。

そうか、これがミチロウさんが言ってた吐き気か・・・。

僕も少しだけ真理に近づいた気がしました。

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