「高評価のクソWeb小説」を見つけてブチギレた話

 前々から怒りを抱えていたが、他に発散できる場所が無いのでnoteにした。
とある作品を読んで怒り散らしたという非常にネガティブな話なので閲覧には要注意。(作品名を公開したら作者が筆を折ること間違いなしなので作品名・内容についてはボカさせてもらう)





・筆者の知り合いの縁でとある作品を読むことになった。

当該記事の筆者が、ある作品を読むことになった。
この作品は当時筆者が作品を紹介されたときに読む際の指標である――

①七万字以上
②総合評価点/ブクマの割合が高い
③長文説明タイトルではない

――の全ての条件に該当していた。
しかし、この作品を読んで何事にも例外はあるのだと筆者は思った。(これが筆者のあらすじはちゃんと読もうという今日の教訓に繋がっている)

作者的のことを調べてみたがどうやらこの作品は作者にとっての自信作のようだが、感想としては可もなく不可もなくで特段面白いわけではなかった。(筆者主観では描写が微妙であり、特に主人公の言動が不安定。ストーリーも平凡で大騒ぎするような内容でもなく。書籍になってもわざわざ金を払って読みたいとは思えないくらいのレベル)

いや、面白くないならまだ良い。単に筆者と感性が合わなかったで済む話だ。

しかし、クソみたいなあらすじのせいで作品全体のイメージが低下した挙句に不快感の方が勝ってしまった





・怒りを感じた作品のあらすじ

 まず、この作品のあらすじを見た瞬間に明確な不快感があった。



『〇〇コンテスト・最終選考通過!
〇〇大賞に三回も一次選考通過!
第13回〇〇大賞ではなんと最終候補に残りました!』



作品内容の説明などもなく、開幕これである。
そして、次のフレーズがこれだ。


『拙作は〇〇業界の有名な執筆者である〇〇様から佳作との評価をいただいております!』
『〇〇(有名作品A)』『〇〇(有名作品B)』の作者である、〇〇様からも高評価をいただきました!

(※目次のページの下にこの時の画像が貼ってあります※)


ぶっ殺すぞ

「あらすじ」はまだまだ続く



※このサイトでレビューが多い順で検索をすると、小説家になろうの100万作品の中でなんと上から30番目に該当する作品です!
※〇〇ジャンルでは日間で最高6位、〇〇のジャンルでも日間最高7位を記録しました!
※この作品を好きになってくださった読者さんからもたくさんのファンアートをもらっています! これをそのまま挿絵に使用してます!
※この作品は頻繁に改稿をしてます!
※アルファポリスやハーメルンでも掲載中です!
※レビューの投稿はどなた様からでも受け付けております。ご一考をよろしくお願いいたします!
※感想欄は非登録でも書き込める設定にしてあります! よろしくお願いいたします!
※既に完結した作品なので本編ページの広告の下にある「☆☆☆☆☆」の欄で気軽に星での評価をよろしくお願いします。作者への応援や執筆の励みになります!






そして、作品タグのつけ方もエッグい



〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇 〇〇/〇〇/………..
(以下省略。これはつまりどういうことかというと、少しでもヒット率を上げるために一つのタグ欄の中に/で間を作って、サイトが想定している上限以上のワードを入れているのだ。こんな姑息なことをやっている作者は初めて見た)









・作者の宣伝があまりにも必死かつ露骨すぎて、読者にとってノイズになっている。

 あらすじというのは作品のあらすじを書く場所だ。
もちろん、『小説家になろう』というサイトではこういう権威的な要素で集客を狙う作者はたくさんいる。
ランキングでも『〇〇ノベルスで書籍化決定!』とか『〇月〇日に第二巻発売予定!』といったような権威的な売り込み方は常態化している。
非なろう系の作品でも、多少の宣伝なら気にはならない。

 それでもおそらく筆者が怒りを感じた理由は「他のテンプレとは違う、面白い作品を作っています」という雰囲気を醸し出しておきながら、そういったランキング作品群よりも遥かにしつこく、くどい宣伝を繰り返していたからだと思う。(むしろテンプレだったら売れるために何でもやるのが当たり前の世界であるが故に、ここまで怒りは抱えなかったろう)
何よりも、こんな手法が広まって中途半端に常態化したら最悪だと思ったからだ。







逆に言うと、ここまで色々やって注目を集めておきながら結局書籍になっていない時点でやっぱりあんまりおもしろくない作品なんだろうなとすら思えてきてしまう。








・あらすじを読むだけで「評価を受けるためならば作品を汚しても構わないし、手段も選ばない」という作者の欲望や人間性が透けて見える


 ここまで行くともはや売れるための努力を通り過ぎて、自分で自分の作品を汚してしまっているような状態だ。
この作品のあらすじ、見れば見るほどに不快感が増してくる。

『〇〇ジャンルでは日間で最高6位、〇〇のジャンルでも日間最高7位を記録しました!』

→これはつまり、この作者はサイト内で評価を受けるために頻繁にジャンルを変更しているということだ。

『〇〇コンテスト・最終選考通過!
〇〇大賞に三回も一次選考通過!』

同じ作品を大量の大賞に何度もエントリーさせているという可能性が高い。

『第13回〇〇大賞ではなんと最終候補に残りました!』(評価と感想のスクショ付き)

 ここで心底、作者の品性が下劣だと感じた。
どういう経緯でこれらの評価がついているのかの説明がないので調べてみたのだが、色んな小説大賞に何度も何度も送り付けた挙句、上澄みの結果が出た時についた『有名な業界人が義務的に残した感想・評価』をスクショして、さも大絶賛しているという風に誇張しているだけにしか見えない。(しかもその賞の当該回を調べてみたら、賞金が出た作品が一作も無い回だった)

言っちゃ悪いが、本当にこれらの著名な人物が絶賛しているなら最終候補落ちなんてしないし、きちんと特別賞で拾われるだろう。
 必死になって空虚な権威を作り出して、そこで全力でぶら下がろうとする姿勢が心底醜いと感じる。クリエイター失格だとすら思う。恥を知れとすら思えてくる。

 あまりにも宣伝がしつこい、ひどすぎる例、悪い例として参考のために筆者はウェブ魚拓を取ってしまった。これは自分や知り合いが二度とこのような作品を読まないようにするための措置だ。

この作者なら万が一今後書籍化が決まったりしてしまったら、そのタイミングでタイトルをこっそり改題したり、あらすじを普通の物に差し替えたりしかねないと思ったからだ。(そうなってしまったらミュートをしても場所によってはクリックする危険性がある)二度と引っかからないぞこの野郎。

 過剰な宣伝をしすぎて作者のアカウント自体に信用が無くなってしまっている。

 大賞の選評を読んでみたが、「内容的に惜しい、足りていないものがある」と言われてた。それならば、ちまちま改稿したり気持ち悪い宣伝で権威にぶら下がろうとしないで、いっそ作品どころかアカウントごと削除して、全く新しい作品の内容で無名の状態からゼロから作品を組み立てて再起してほしい。


それができないから、こういう行き過ぎた宣伝をするのだろうが。





・ポイント/ブクマが高い作品の罠。『でんでん現象』

 言っちゃ悪いが、この作品につけられている高評価は圧倒的な宣伝(情報)によって目立ちまくって大量のPVを確保した挙句に、自己判断で作品の面白さをきちんと審美出来ない大量の読者、もしくは選別を生き残った読者だけが高得点をつけた結果のように見えた。
 というか、自分のようなスコッパーならまだしも、こんなあらすじ(入口)で興味を持って普通に作品を読もうと思える読者の感性がもはや信じられない。


でんでん現象とは最初(1話あるいは3話まで)は評判の悪かった、あるいは面白くないという意見の比率が高かったアニメが、回を追うごとに視聴を辞める者を出し、最後には絶賛する人だけが残り、結果的に評判が良い様に見えることだ。

面白い作品というのはこの構図とは違って、途中で離れていくユーザーをどこかのタイミングで繋ぎ止めたり、熱心な口コミによって外部から新しいユーザーがある程度居つく。


 この一件を経て、筆者は教訓を得た。

作品を評価する際の総合評価点/ブクマの割合が高いという状態。
これは本当にどういう環境下でその割合に至ったのかをきちんと判断するのがとても大事だ。

 他サイトに掲載しまくって固定読者を得ていたらその情報は信頼できなくなる。
過剰な宣伝を繰り返した結果、逆に面白い作品を評価しようという気概でやってきたユーザーが入り口でいなくなる可能性だってある(筆者はそれでもちゃんと最後まで読んだけどさ……)わけで。

過剰な宣伝で大量に集まった読者の中から、その宣伝という情報に釣られる程度の読者だけが作品を評価している可能性だってあるわけだ。



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