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私の夢。みんなで図書館をつくりたい

図書館=孤独な場所?

多くの人が図書館からイメージするのは「一人で静かに本を読む場所」であろう。
私も地元の図書館をよく利用するが、本にじっと向き合う高齢者が多くシーンと静まり返っていて、ときたま子どものはしゃぎ声が異質なように響く。

そこにあるのは「私」と「本」の一対一のつながりで、「人」と「人」のつながりはあまり感じられない。
(定年後も勉強熱心なおじいちゃんや受験生らしき高校生をみて励まされることあるのだが)

私は「私」と「本」だけの空間が大好きで、それを生み出してくれる図書館のことも大好き。
でも、本を通じて「人」と「人」がつながる瞬間も大好き。図書館は「人」と「人」をつなぐ場所になっているだろうか?

本が好き=孤独が好きなわけではない
本を手にする一つの理由が、「人と関わるのに疲れたり苦手意識はあるけど何かと繋がりたくて本の登場人物や著者との共感を求めるから」であるのは私だけだろうか。いつだって孤独はつらい

図書館に通い詰めている子ども、学生、高齢者の中にもそんな人はいるんじゃないかと思う

孤独感を抱く人、社会的孤立状態にいる人に再び「人と人とのつながり」を実感してもらえる場所は、誰もが利用できる「公共図書館」で生み出せるのではないか
みんなが本を楽しみ、みんなの居場所となる図書館をつくりたい

図書館法による図書館とは

そもそも、「図書館」とはなにか。図書館にはどんな種類があるのだろうか

図書館法によると、図書館は以下のように定義されている

図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設で、地方公共団体、日本赤十字社又は一般法人若しくは一般財団法人が設置するもの(学校に附属する図書館又は図書館を除く。)

図書館法 第二条

また、図書館はその運営主体によって「公立図書館」と「市立図書館」にわけられる

地方公共団体の設置する図書館を公立図書館といい、日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法人の設置する図書館を市立図書館という

図書館法 第二条

多くの人が図書館ときいて思い浮かべるのは前者の「公立図書館」だろう。でも今はどちらの図書館でもない、「みんなの図書館」の波ができている。

新しい「みんなの図書館」

新しい「みんなの図書館」の一つが、NPO法人「情報ステーション」が実施する「船橋まるごと図書館」プロジェクトだ。このプロジェクトは2006年に始まり、船橋駅の商業ビルの中やなど船橋市内に10館以上の図書館を開設している。

情報ステーションが運営する図書館は、住民の寄贈によって本が集まり、ボランティアや利用者として子どもから高齢者が集まり、「交流空間としての図書館」になっているという。

この図書館は図書館法には基づかないものだけど、不特定多数の人々に本を提供し、さらには人同士のつながりを生み出している。「みんなの図書館」というのに十分すぎる場所だ


私の夢

もともと図書館も本もそれらに携わる人も好きで、人と人を繋げることで福祉を実現したいと思っていた。

そんなときに猪谷千香さんの「つながる図書館ーコミュニティの核をめざす試み」を読んで、わたしも素敵な図書館をつくりたいと思うようになった。

素敵な図書館というのは、「人」と「人」がつながる図書館。
みんなのみんなによるみんなための図書館
わたしだけでつくらない

この本を読んだのは二週間前だからすぐ変わる夢かもしれないし、具体的になにも決めてないけど、思ったことは口にしてみる。

ちなみにこの本には、ビジネス支援をする図書館やカフェを併設する図書館、離島の図書館など全国のおもしろい図書館がたくさん紹介されている。図書館の魅力と可能性に気づける本。おすすめです



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