【SLAM DUNK GI】26話「灯台下暗し」
湘北高校の教員による職員会議にて桜木花道と宮城リョータの出入り自粛が決定した。
その日の夜、Bar,Mr Buuで勤務中の桜木は、桜木軍団エトセトラと宮城を呼び今後についてミーティングを開いた。
「ダンナ 今日はって言ってたよな、、、、?何か考えてくれているのかな?」宮城
「いや 秘策なんて 何もねーかもよ。」桜木
「髪黒に染めれば?」大楠
「ピアスも。」野間
「そういう問題か!?」宮城
「そもそも 態度が悪いんだよ。花道、コーチなんて冗談かと思うぜ。」高宮
「・・・・・」
その時、店内に歌が流れる。
♪♪おーおー おーれはーてーんさーい てんさーい てんさあーい バスケットマーン 花道♪♪
「おい 花道 うるせーよ! こんな時に」野間
「いや うたってねーよ! ??」桜木
「????」
一同は、店内を見渡した。それらしき人物は見当たらない。
「あーすぐ近くだ」野間
「灯台下暗しって やつか。」大楠
「すみません お客様。まわりのお客様もいますので、、、、、、あれっ?」高宮
「どこかで 見たことある顔?」大楠
「天才バスケットマンの歌、聞いたぞ。」
「あんたは!?」宮城
「確か 翔陽のセンターの、、、、?」高宮
「翔陽のメガネ!!」桜木
インターハイ神奈川県予選決勝リーグをかけて対戦した翔陽高校。
インターハイ出場常連校のスタープレーヤーであり、赤木剛憲、魚住純が剛のセンターというならば、
柔のセンターと呼び声が高かった
花形透だった。
「話は聞いてたぞ。その話、俺が協力できるかもしれない。」花形
「花形さん どういうことだ?」宮城
花形は名刺を取り出し話を始めた。
その名刺には代理人 花形透と記されている。
「プロバスケの代理人、スカウトを職にしている。プロまではいかなくても大学へ紹介もできることもある。そこで力をつければ俺の仕事にもなるからな。先見の目ってやつだ。」花形
「代理人!?スカウト!?ってことは花道をプロへ紹介することもできるのか!?」高宮
「可能性はある。それは桜木の力あってのことはもちろんだが、いろいろな要素がある。アメリカっていうのは面白いかもな。まさかこんな所に素材がいるとは、灯台下暗しとはまさにこういうことだな。」花形
「メガネ! イカスな!!」桜木
「宮城も代理人が絡んでるとなるとエンターテイメントからよりリアルに見せられるかもしれない。幅も広がるだろう。再生数も伸びるかもしれないな。」花形
「なるほど。ありがとさん。」宮城
「礼はいらない。俺も仕事だからな。」花形
「メガネはみんないいやつだな はは」高宮
「しかし桜木、現状の能力値を俺も知りたい。その数値が高ければ、俺の営業の武器にもなるからな。逆にその基準に達していなければそれまでの話だ。」花形
「何 すんだ?」大楠
「トライアウト等で行われるファンダメンタルテストと体力測定を行いたい。」花形
日本におけるファンダメンタルとは、シュート、パス、ドリブルといったバスケットボールという競技
に必須の、個別の動作を正しくできることと定義づけられる。
「ファンダ、、、、メンタル?? まぁ いい!! 望むところだ!!」桜木
「花形さん 俺もやる! (電光石火の宮城リョータ ファンダメンタルテスト 受けてみた) いい企画じゃねーかよ!」宮城
「とにかく、赤木の連絡先を教えてもらえないか? 俺から話をしよう。」花形
天才バスケットマンの歌、再生回数44回。
かつて翔陽のスターと呼ばれた花形透の仕事は抜け目ない。
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