思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
山下義弘/ドケットストア店主
お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
DOCKET STOREの参加・開催してきたイベントをまとめています
「今、孫が遊びに来とるんよ」 小学生の頃から、頻繁に通った祖母の家の景色をいまだに思い出す。 神戸の山の方にあった祖母の家は、電車とバスを乗り継いで自宅から1時…
業務用ってかっこいい。 プロが使うことを考えて作られた道具には、迫力がある。 飾り気なく効率を考えて作られたシンプルなプラスチックケースは、インテリアとしても秀…
気がつけば大晦日。 小売で働いていると、人が休んでいる時に働く生活リズムが染み付いてしまって、つい今年最後の日もお店で出荷作業に明け暮れていました。 ドケットス…
「インターネットでやった方が効率的でしょ」 場所を借りて、棚や備品を揃えてリアル店舗を構えていると、そんなことも言われる。 家賃もかかるし、暇な日だってある。 ネ…
「転勤しても、会議の議事録はメールで送ってほしい」 会社員として働いていた頃、福岡から仙台というダーツの旅もビックリな長距離転勤を命じられた時に、先輩からそんな…
『ストア』ではなく『ショップ』にしたほうが良かったかも。 今年になって唐突に、お店の名前について悩み始めた私。 そんなことを思い始めたのには理由がある。 たまたま…
気がつくとケーブルが机から姿を消している。 そんなことは、スマホやデジタルガジェットを使用する誰の身にも平等に訪れる。 机の上にケーブルを整然と置いておくための…
やっぱり軽トラの時代が来てるんじゃないか そんなことをずっと今年に入ってから言い続けている。 日本特有の車両である軽トラは、しっかりとした耐久性にコストパフォー…
まだ進化できたのか!! 新しい発想で生まれたアイテムを手にした時、思わず声に出してしまう瞬間が、お店をしていると年に数回ある。 それはこの仕事の醍醐味といっても…
「教科書を見ながらノートに書き込もうとすると本が閉じる!」 学校の宿題をしようとしていて、それだけのことに苛立ちを感じたことが誰しもあるんじゃないだろうか? こ…
「山下さんの好きそうな、かっこいい突っ張り棒が展示会に出てましたよ」 そんな声をかけられたのは、まだ会社勤めだったころだ。 黒くてかっこいい突っ張り棒が、いろん…
「スケジュールの管理はもう、スマホでやってるからね」 そんな言葉を年末になるとよく聴く。 それはもちろん、文具屋として毎年スケジュール帳やカレンダーを販売してい…
福井県でやってる「RENEW」というイベントはすごいらしい。 そんな話をデザインに関わっている複数の知り合いから耳にはしていた。 そんな、劇団四季のオペラ座の怪人の売…
「やってみたらいいじゃないですか」 いまから4年前。 会社で副業の許可をもらった私は、先輩の文具店さんに開業について相談をしていた。その時に言われたのがそんな言…
「こだわりの収納ボックスが集まるお店を始めたいんです」 そんなことを嬉々として話していた4年前の自分が目の前に現れたら、その後に起こるであろう様々な苦労を実例を…
「実際にここに来るまで、このお店は架空の存在だと疑っていました」 そんな衝撃の一言を、遠方から来られたお客様に言われたことがある。 けれどもそれも無理はない気が…
「今、孫が遊びに来とるんよ」 小学生の頃から、頻繁に通った祖母の家の景色をいまだに思い出す。 神戸の山の方にあった祖母の家は、電車とバスを乗り継いで自宅から1時間半くらい。小学生の自分からすればちょっとした冒険で、たどり着いた祖母の家は昭和の空気そのもの。効くのか怪しいマッサージ機や時代を感じさせる緑色の洗濯機、そして昔ながらの黒電話も鎮座していた。 朝早くに家を出て、たどり着いたらちょっと昼寝をさせてもらうのがだいたいのパターンで、目覚めるとだいたい祖母は電話台の前に座っ
業務用ってかっこいい。 プロが使うことを考えて作られた道具には、迫力がある。 飾り気なく効率を考えて作られたシンプルなプラスチックケースは、インテリアとしても秀逸。 このごろはロボットが勝手に商品を縦横無尽に持ち運んでいく姿にときめきを抑えられない。 そして、業務用と言われて思い浮かぶのが「業務用のスチール棚」の存在だ。 重たいものを載せてもしっかりと安定して、タフに使えるシェルフにはずっと憧れがある。 でも、業務用というだけあって重たくてでかい。 そんな棚を置くスペース
気がつけば大晦日。 小売で働いていると、人が休んでいる時に働く生活リズムが染み付いてしまって、つい今年最後の日もお店で出荷作業に明け暮れていました。 ドケットストアという小さな文具屋がこうして続けられるのも、ご注文をいただけるからこそであって、なんとか4年目を終えて5年目に挑むことができること。 改めていつも皆様ありがとうございます。 と、お決まりの挨拶を言っていると1年なにがあったのかを振り返ることなく終わってしまうので、noteを書き始めたわけですが、今年も色々ありま
「インターネットでやった方が効率的でしょ」 場所を借りて、棚や備品を揃えてリアル店舗を構えていると、そんなことも言われる。 家賃もかかるし、暇な日だってある。 ネットストアであれば、24時間365日自動で商品を販売することができるんだから、実際にお店という場をもつ必要があるのか??と。 「なぜお店を始めたの?」という質問は、一昔前であれば「商売をするためには必要に決まってるだろ。なんでそんなことを訊くんだ?」というようなものだっただろうけど、新型コロナウイルスの影響下で更
「転勤しても、会議の議事録はメールで送ってほしい」 会社員として働いていた頃、福岡から仙台というダーツの旅もビックリな長距離転勤を命じられた時に、先輩からそんな言葉をもらった。 当時、月に一度の会議が開かれると、一部の社員が1日かけて様々な部署から大切な情報をきいて、自分の組織に伝えなければならなかった。 いまであればZOOM等でも十分なのだろうけど、そんな手段もメジャーじゃない頃だったので、そこでのメモはとても重要だった。 ある人は手書きで。 ある人は録音で。 ある人は
『ストア』ではなく『ショップ』にしたほうが良かったかも。 今年になって唐突に、お店の名前について悩み始めた私。 そんなことを思い始めたのには理由がある。 たまたまストアとショップの違いを調べていたら、「ストアは販売専門」「ショップは作ったものを売ったりもする」というのが分かったからだ。 お店を初めて4年が経ち、気がつけばオリジナル商品をメーカーさんと一緒に作ることも多くなってきた。 つまり、うちのお店の「ドケットストア」は「ドケットショップ」の方が正しいのかも知れない。
気がつくとケーブルが机から姿を消している。 そんなことは、スマホやデジタルガジェットを使用する誰の身にも平等に訪れる。 机の上にケーブルを整然と置いておくためのアイテムは、必要とされ始めて10年ちょっとと言ったところだろうか。 様々なアプローチが取られながらも、まだこれといった答えが見つかっていないようにも感じられる。 そもそもテーブルの上にケーブルを保持しておくためには、テーブルに固定するための機能性が必要となる。 粘着テープで固定したり、マグネットでスチールの部分に取
やっぱり軽トラの時代が来てるんじゃないか そんなことをずっと今年に入ってから言い続けている。 日本特有の車両である軽トラは、しっかりとした耐久性にコストパフォーマンスもいい。 今年の3月にHARD CARGOさんという会社のカスタムパーツの数々によってかっこよくなった軽トラを見てしまった時には、「ああ、もう軽トラの時代は来ていたんだ」となんの違和感もなく受け止めてしまった。 ただ、甘かった。 軽トラの時代は、自分が思っている以上にやってきている。 こんな軽トラに感動する
まだ進化できたのか!! 新しい発想で生まれたアイテムを手にした時、思わず声に出してしまう瞬間が、お店をしていると年に数回ある。 それはこの仕事の醍醐味といってもいい瞬間だし、逆に言えばそんな商品ばかり見つかればいいのだけど、なかなか簡単には出会えない。 しかしながら今回ご紹介したいアイテムはすごい。 すでに一度驚かされたことがある分野で、同じメーカーが出してきたアイテムにもう一度驚かされることになったのだ。 しかもその分野が「キーリングに鍵を通す時に爪を傷つけないための
「教科書を見ながらノートに書き込もうとすると本が閉じる!」 学校の宿題をしようとしていて、それだけのことに苛立ちを感じたことが誰しもあるんじゃないだろうか? こうなんというか、背中のかゆいところに手が届かなくて「ムキーッ」と叫んでしまいたくなるような感覚を自分も味わってきた。 結局教科書であれば、開いた状態でグッと体重をのせてあげることで、本に開くクセをつけてあげることができる。 特に教科書のダメージに気を遣うような繊細な性格でもなかったし、学年が上がって新しい教科書が配
「山下さんの好きそうな、かっこいい突っ張り棒が展示会に出てましたよ」 そんな声をかけられたのは、まだ会社勤めだったころだ。 黒くてかっこいい突っ張り棒が、いろんなパーツと組み合わさって家具のように使えてしまう。しかも天井と床を突っ張るという発想には度肝を抜かれた。 その後も雑貨屋さんで気になったアイテムや、ネットで見つけたかっこいいものを見ていると、ひとつの共通点が浮かび上がってきた。 どうも「TENT」という名前のクリエイティブユニットがデザインをしているらしい……と。
「スケジュールの管理はもう、スマホでやってるからね」 そんな言葉を年末になるとよく聴く。 それはもちろん、文具屋として毎年スケジュール帳やカレンダーを販売しているからに他ならない。 確かにスマホは便利だ。 そしてグーグルカレンダーだって便利だ。 予定が発生したらすぐに予定を放り込めるし、時間が変われば日時を変更させられる。予定時間の10分前に通知を設定することだって簡単に出来てしまう。 でも、電子書籍がすべての紙の本をなくすことができていないように、紙のスケジュール帳や
福井県でやってる「RENEW」というイベントはすごいらしい。 そんな話をデザインに関わっている複数の知り合いから耳にはしていた。 そんな、劇団四季のオペラ座の怪人の売り文句みたいな言葉を言われても、疑ってしまう程度には心が荒んでいる。 なにより「すごいらしい」というのは伝聞形式だ。 福井県という立地も、なかなか関西に住んでいて、車などの交通手段をもっていなければなかなか立ち寄る機会も少なかったりする。 でも、そんな「うわさ」は頭のどこかにずっと残っていた。 そんな風に気
「やってみたらいいじゃないですか」 いまから4年前。 会社で副業の許可をもらった私は、先輩の文具店さんに開業について相談をしていた。その時に言われたのがそんな言葉だった。 「やるべきだ!」でも「やめときなさい!」でもなく、「やってみる」。 ある意味中途半端にも見えるその言葉は、改めて自分がお店をやるかどうかの相談を受ける側になった時に、一番適当な言葉だなと思えるぐらいありがたい言葉だった。 簡単には儲からないし、うまくいくこともうまくいかないこともたくさんある。 予想の
「こだわりの収納ボックスが集まるお店を始めたいんです」 そんなことを嬉々として話していた4年前の自分が目の前に現れたら、その後に起こるであろう様々な苦労を実例を用いて説明してあげたい。 それぐらいにはお店の運営にも慣れたし、多少は成長……というか現実を知った気がする。 そんなお店を始める直前に、本屋さんで見つけた本があった。 それが雑誌、IN/SECTS(インセクツ)の「いいお店のつくり方」という特集号だった。 その内容をどれだけ自分が理解できていたかは怪しい。 それで
「実際にここに来るまで、このお店は架空の存在だと疑っていました」 そんな衝撃の一言を、遠方から来られたお客様に言われたことがある。 けれどもそれも無理はない気がする。 うちのお店は立地が悪い。最寄り駅も遠くてバスに乗らないとたどり着けないため、公共の交通機関を使おうとすると陸の孤島のようになかなかたどり着けない。 更には2018年10月にオープンし、1年ちょっとで新型コロナウイルスの影響下に突入したために、遠方からのご来店も難しい。 noteを活用して、どうにかネット通販