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レシートがキレイに撮影できないから、作ってみた文具がAmazonでランキング1位になった話

「だめだめ。これじゃキレイに撮影できてないよ。減点1」

2年前のある日。
そんな言葉が頭の中に浮かんだ。

それは、レシートをスマホのカメラできちんとスキャンすれば、原本を捨てて良くなったというニュースを目にしたのがきっかけだった。

正直その瞬間は「画期的!」と喜んだ。
スマホのカメラの画質はどんどん良くなってるし、クラウド会計ソフトでのレシート撮影ももともとやってた。
その習慣はそのままに、撮影後のレシートを捨てて良くなれば、保管スペースも必要ない。
これがデジタル化の恩恵ってやつかとしみじみ思ったものだ。

でも、ただ単に金額や日付さえ写ればよかったこれまでのアプリでの撮影と、電子帳簿保存法に対応したスキャンは難易度が違った。
自分の影が写り込んだり、指が写り込んだりしてしまう。

さらにはポケットの中でしわくちゃになったレシートは、机の上に置いたとて浮き上がったりしてしまう。
クリアホルダーで挟んで皺を伸ばそうと思っても、天井照明を映してしまって文字が白飛びしたら保存要件を満たせない。

「だめだめ。これじゃキレイに撮影できてないよ。減点1」

サラリーマンだった頃に身についた「エア社内監査」が久しぶりに起動。
きっと、この撮影方法では駄目だなと自動的に頭が改善方法を探し始めた。

そうやって生まれたのが「レシートスキャンボード」
デスクマットとして使われていた低反射タイプのシートが領収書の皺を伸ばしつつ、斜めに持ち上げてもずり落ちずにキープしてくれる。
正直サンプルは本当に簡単なものだった。
更に2年前の時点では、「電子帳簿保存法」なんて知ってる人の方が少なかったし、周りの人に意見を求めても「使う人には便利なのかな? しらんけど」という反応。

それから2年の月日が経ち、レシートスキャンボードはSNSでも話題となるなどしながらじわじわと売れ続け、2024年1月にAmazonの「スキャナの売れ筋ランキング」で1位を獲得するに至った。

roomieさんでの記事が再掲載されたことで、電子帳簿保存法の義務化やインボイス制度で困っていたフリーランスの方や会社の方が購入してくださったことが大きかったよう。
おかげさまで年末年始用に多めに用意していた在庫が売り切れてしまい、今は順位を落としているけれど、名だたるメーカーのスキャナに囲まれながら、今でも3位〜5位ぐらいをキープさせていただいている。

更に2024年1月には「レシートスキャンボードPRO」を発売。
低反射シートで挟むだけでなく、静電気の吸着機能で表面に糊などを使わず固定できる利便性から100点以上のご注文をいただいている。

個人的な困りごとを解決するものづくりをすることで、商品を作って販売していく。
近頃、「発明」してるんですねと言われることが増えてきたけれど、ものづくりの本質は実はこういった直球でもいいんだなと、少し自信をつけることができた。

これからも自分の中の困り事を解決する目線から、必要だと思う商品を作っていきたいと思います。

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レシートスキャンボードはAmazonとBASEで販売しております。
(Amazonは送料360円が予め商品代に含まれているため、まとめ買いや他商品との合わせ買いはBASEでの購入のほうがお買い得となります。)

レシートスキャンボードPROはBASEのみで販売をしております。

その他お問い合わせなどは下記フォームよりご対応させていただきます。


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