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ヒトカラでDanny Boyを歌ったらカミュ→氷河の歌にしか聞こえなくて泣いた

クリスマスに備えての歌の練習の一環として、ヒトカラ1時間×2を敢行した。私の十八番はMemory(キャッツ)、You Raise Me Up、Down by the Salley Garden、Climb Every Mountainなどであり、日本語だと「愛の賛歌」「さよならの夏」「奇跡の海」だったりする。あと「早春賦」「浜辺の歌」も必ず歌う。「44ひきのねこ」も好きである。私の直後に入室した人は「りれき」をスクロールして驚き怪しむだろう。
 
(前回のクリスマスの話はこちら↓。なお、本番は神の恵みによりなんとかご奉仕を全うさせていただいた)

 さて、ふと入れたDanny Boy。
♪O Danny boy, the pipes, the pipes are calling...
ロンドンデリーの歌。あるいはミッションスクールだと卒業式に歌った人もいるだろう。あの「ダニーボーイ」である。この曲、ふつうに歌っても泣けるのだが、今回は驚きの現象が私の脳内で起こった。
 
これ、「カミュ→氷河」のテーマソングやないか。
 
※以下、いつもよりさらに気持ちの悪い「聖闘士星矢」オタクの妄想が繰り広げられています。歌詞の和訳は故意に曲解している部分がありますのでご注意ください。
 
 
'Tis you, 'tis you must go and I must bide.
「おまえは去らねばならない そしてわたしはここに残る」
そうだ、氷河はカミュを乗り越え、彼の屍を越えて先へ進む。その道は新たな戦場へと続いている。
 
But come ye back when summer's in the meadow
Or when the valley's hushed and white with snow
'Tis I'll be here in sunshine or in shadow
O Danny boy, O Danny boy, I love you so.
…山谷が雪で白く覆われるとき おまえは戻ってくる
わたしはここにいる 陽の光、そして影の中にも…

 
うわああどうしよ絶対わが師カミュはどこからでも永遠に氷河のこと見守り続けてるよ妄想じゃないもんだってポセイドン編でも水瓶座の聖衣絶妙なタイミングで飛んで来たじゃん
 
But if ye come and all the flowers are dying
If I am dead, as dead I well may be,
You'll come and find the place where I am lying
And kneel and say an Ave there for me.
 
…わたしはとうに死んでいるが おまえは来て私の眠る場所を見つける
そしてひざまずき、“Ave”をわたしに告げるのだ

 
やばい見える、氷河がカミュの墓標に花束を携えてやって来るの見えるよ
“Ave”はAve MariaのAveだけど、「別れの言葉」でもあり「歓迎のあいさつ」でもあるそう。親愛の情を示す呼びかけ、てことだよね? 響きが美しいからもうこのままにしとこう(むしろ全部そのままにしておけ)
 
And I shall hear, though soft, you tread above me
And all my grave shall warmer, sweeter be
 
おまえがわたしの墓土をそっと踏む音がわたしにも聞こえるだろう
そのときわたしの墓はあたたまり 心地よい寝床となるだろう…

 
泣きながら私は歌った。ふるえてほとんど歌にならない。
For you will bend and tell me that you love me
And I will sleep in peace until you come to me.
 
……ああ、いとうるわしき師のきみよ!
 

 
戦場に向かう息子を思う親の歌、という解釈がしっくりくるこの歌。
「聖闘士星矢」に再燃する前は、私もそのつもりで歌っていた。
しかし、全ての戦いが終わって、カミュの息子たる氷河が戻ってくる……もはや肉体も冥界の塵となり消えた師の墓標へ……そのときに流れる歌として、これ以上ふさわしいものがあるだろうか?
 
……カミュは氷河に、自分の墓にもうでてほしいとは思わないだろう。
自分のことなどにいつまでもこだわらず、未来を生きてほしい、と言うだろう。彼は「いつまでも死者を思って涙を流すな」と氷河のマーマをより深い海溝の底へ沈めた男でもある。
そう、二人の間にあるものは、「恩」などという簡単な一語ではすまない。
氷河は、「あなたから受けた数かずのことは決して忘れない」(文庫版⑥p329)と言う。いくら氷河を大人にするためだったとはいえ、マーマには会えるところにいてほしかっただろう。彼らの間にあるものは、一言で済むような、単純なものではない。「数かずのこと」としか表現できないのだ。
 
それでも、氷河はひとり静かにやってくるだろう。「わが師カミュ」と呼びかけるだろう。そしてカミュの魂は慰めを得るだろう。
 
ずっと、「カミュはどうして死ななければならなかったんだろう……氷河が一人前になったら自分は死んでもいいと思っていたんだろうか……」などと考える日々(大丈夫なのか)、いろいろ考えたことをワードに乱れ打ってまともな文章になっていないのに文字数だけは膨れ上がり、もう5000字を超えている。私の手には余る巨大な謎わが師カミュ……彼について私が唯一確信できるのが、揺るぎない氷河への愛で、その思いがDanny Boyに反射して私を打ちぬいたんだなあ、と……


(アクエリアスのカミュが異様に気になって仕方ない私が書いた記事の一つが以下……残念ながらほかにもある……)

(たとえば、カミュは師匠で聖母で女神で妹キャラなんだ、という話とか…)


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