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The King's Singersと一緒に歌おう

クリスマスがいよいよ近づき、私の通う教会でもバタバタと準備が始まった。世間様よりもキリスト教会の方が遅いのはどういうわけだ。

コロナ禍のせいで合唱がしにくくなり、それは教会の活動にも大きな影響を及ぼした。聖歌隊が練習できない。
練習できなければご奉仕(一般的に言い換えると「発表」だろうか)もできない。
と思いきや、練習なしで本番を迎えようとする者もいる。我々である。

ほぼぶっつけでクリスマス伝道会にて賛美しようなどという、ここ3年続いてしまっている無謀な試みに手をあげているのは現在のところ5人。
事前練習と呼べるものはない。当日30分程度、リハーサルを兼ねて歌うくらい。
一人だけ「プロ」がいるものの、ほかは普段歌う機会もないド素人の集まりである。それが5人だ。

曲目(2曲)は先週の日曜にようやく決まった。大学時代所属していた聖歌隊では夏休みから練習を積み重ねていたのだが……なんということだ。

コンサートではない、心が大事、とはいえ私も声だしくらいはせねばならないだろう。ヒトカラもよいが、金がかかる(数百円だよ)。
そんなときに楽しく気分よく、お家で歌わせてくれる動画がYoutubeにある。
Sing along with The King's Singersシリーズである。

The King's Singersは伝統ある男声アカペラグループ。コロナ禍に入り鬱鬱とした人々の心を慰めるべく、彼らは動画をアップしてくれた。
これが初めてアップされたときはあまりの僥倖に震えた。

「楽譜を見ながら、一緒に歌える……だと……?」
「やばい自分もうまくなった気がする(大いなる錯覚)」
「俗世に戻れないレベルで心が浄化されてしまうな……」

Abide with me:ミッションスクール経験者はおそらく知っているのではないだろうか。
自分の葬儀で歌ってほしい讃美歌オールタイムベストである。日本のカラオケにも入っている。ヒトカラで私は必ず歌う。

本邦ではあまり知られていないかもしれないが、私が大好きなのはこちら。トマス・タリスのIf ye love meだ。わりと簡単なので多少の心得があればすぐに一緒に歌えるはず。「平和」を音楽にするとこれになるのでは、と思われるほどの平穏な美しさ。ソプラノ・アルトの高低が最後に逆転するのもおしゃれ。

クリスマスの話から始まったのだからキャロルも貼ろう。
Ding! Dong! Merrily on high 

いきなりむずいやんけ! 一緒に歌おう、じゃねんだわ……
一緒に歌うには忙しないが、明るく華やかなキャロル。

ではもっと穏やかで、素人でも気分よく一緒に歌える曲を。

O little town of Bethlehem:日本語では「ああベツレヘムよ」と訳されるキャロル。なんともかわいい佳品。

家でイヤホンをつければ、神に祝された歌声の持ち主たちと一緒に歌えるのだから今はいい時代である。(近所の迷惑も考えろ)

本番まで残りわずか。18日なんだよ。カレンダーの関係で。
去年はユニゾンなのに私だけ高いレにきちんと届かなくて悲しかった(レベルが低すぎる)。今年はどうだろうか……祈るしかない。リアルな話。


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