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【先行案内】『OFF GRID LIFE 』翻訳刊行します。


自らの手で家を建て、そこに住まう人は世の中にどれくらいいるのでしょうか。

住まいについて考えるとき、「借りる」「買う」以外に「自分で建てる」や「作りなおす」という選択肢があり、それはもしかしたら人生を大きく変えてしまう選択肢なのでは、と感じた本を、この度翻訳出版します。

原書のタイトルは『OFF GRID LIFE:Your Ideal Home in the Middle of Nowhere

日本語版ではOFF GRID LIFE 自然とつながる、住みかをつくると名付けることにしました。


The Cinder Cone/Directed by Foster Huntington、Edited by Jess Gibson


この映像は今回翻訳刊行する『OFF GRID LIFE』の著者、フォスター・ハンティントン氏が仲間とともに、子どもの頃からの夢であったツリーハウスを建てるまでのドキュメンタリーです。

ニューヨークに暮らし、老舗アパレルメーカー「ラルフローレン」のデザイナーや出版社ハーパーコリンズに勤務し、多忙な日々を過ごしていたハンティントン氏は、あるときフォルクスワーゲンT3 ヴァンと出会います。
1 週間後にはニューヨーク・マンハッタンでの生活を捨て、ヴァンに乗ってアメリカ全土を旅する生活をスタート。

その旅の道中で出会った人々の「ヴァンライフ」を取材し、制作したのがVAN LIFE ユア ホーム オン・ザ・ロード(2020年/弊社刊)です。

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「住宅という枠組みにとらわれずに暮らしたい」という思いをヴァンライフに乗せて旅した3年後、次の住みかを考えたときに思いついたアイデアが、映像の2棟のツリーハウスを建てること。

それは、慣れきったこれまでの生活に地理的、大きさ、快適さの妥協が求められるけれども、自分たちで物を作ったり、自然界をNetflixやInstagramで眺める以上のものとして体験する力が身に付いていくことなのだと、『OFF GRID LIFE』のなかでハンティントン氏は語っています。




「オフグリッド」とは、読んで字のごとく、「グリッドをオフにする=送電網を断ち切る=電力会社から電気を受給しない」状態のことです。
電気だけでなく、水道やガスなどのインフラを指す場合もあります。

つまりは、「ライフラインを自給自足する」ということ。

それは、エネルギーだけの話ではなく、自分にとっての豊かさや感性、身体で覚える生活の術、社会との距離感、そういった自分にとって必要なものと不必要なものを知っているということなのかなと思います。


『OFF GRID LIFE 自然とつながる、住みかをつくる』ではそんな「自分の家を自分でつくった」10人のお話と、とっておきの“住みか”約100軒を収録。


自分の手で自分の住みかをしつらえる。
生き物らしい行為なのだな、と気付かされる一冊です。

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credit:Foster-Huntington


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