15_やりたいことを見つけたら
アイデアや想いはある。さて、次のTODOは?
近頃、「やりたいことの見つけ方」といったタイトルや
テーマの書籍やWEB記事なども、よく見かけます。
自分のやりたいことを生活の糧にしていきたい
といった思いや志をお持ちだとしたら、
自分がやりたいことを
「人に支持されること」と「人に選ばれること」
この3つをリンクさせていく必要があります。
ここの具体化ができるかどうかは
以降のロードマップを実現する上での、最初のハードルになります。
今回は、そのような「アイデアを形にする過程」にフォーカスし、
初期にしておくべき、大事なTODOについて
まずは3つに焦点を絞り書いてみたいと思います。
TODO1.「台本」を作ってみること
「登場人物」そして、そこで生まれる「会話」を書いてみることです。
まず、アイデアの段階では、「登場人物」は「自分」が中心です。
「営業が得意で好きだから、営業代行を生業にしよう」
「家事や整理が好きだから、家事代行やハウスクリーニングを提供しよう」
「文章を書くことが好きなので、WEBライターになろう」
「デザインやコーディングが得意だから、WEBサイトの制作受託をしよう」
など。
もちろん初めは内発的な動機でOKですが、
それを形にしていくという作業は、
「あなた(とそのサービス)を世の中に存在させる」
ということです。
そこには必ず、ニーズを持った「登場人物」との「会話」があります。
大体、ターゲット像などは、みな一様に考えますから、
一人目の登場人物として「顧客」までは、想像がしやすいかと思います。
ただ、ここでいう「登場人物」とは、
仕入先、提携先や協業先、外部パートナー、
そして資金調達が必要ならば、士業や金融機関…など、すべてです。
そこでどんな会話(質問や内容、協議)が生まれるのか、
そして自分はクリアーに回答できるのかを書き起こしてみると
思いのほか、言語化できないポイントがあります。
つまり
「もっと詰めないければいけないこと」が、見つかっていきます。
例えば、以下のような質問に会話形式で答えていけることが重要です。
もちろん初めから、すべてを想定するなどは不可ですが、
これらを重ねていくと、段々とアイデアが練りこまれていきます。
いわゆる営業スクリプトの作成に近いかもしれません。
ただ「売り込み用のトーク」というよりも、
多角的な視点から、事業に疑問をぶつけること、
そしてアイデアを研磨していくことが目的です。
ので、是非、取り組みをおすすめします。
TODO2.「言葉」に一番こだわる
「あなたのサービスや商品を、相手にどう理解してもらいたいのか」
ということです。
以前書いた記事(以下)でも触れましたが、
日本語は、事象や対象を特定しない、
ふわっとした表現が得意な言語です。
なので、意図せず「便利な言葉」を使ってしまいがちです。
「継続フォローやアフターサービスまでトータルでサポート!」
「繁雑な業務を、まるごと削減!」
「DX導入サポートで、御社の業務効率化を支援」
「地域密着型でサービスをご提供」
など。このような言葉は、
相手にも全体像についての理解を与える働きはあります。
ただ初めての顧客が、その言葉で
あなたのことを選んでくれるかどうかは、定かではありません。
「言葉」にこだわるということは、
「ポジション」にこだわるということです。
受け手側が、あなたの商品・サービスに興味を持ち、
「購買」や「問い合わせ」に行動を移してくれるかどうかは、
本当に「言葉」ひとつによる紙一重だと思うのです。
具体的な例を挙げると
「姿勢や骨格の歪み・矯正など根本的なアプローチで
根本的な身体の不調改善を売りにした美容エステサロン」
をあなたが開店したとします。
少しお値段は張りますが、技術やサービスはとても素晴らしいものです。
言葉だけでみると、美容×整体という掛け合わせで、
現代人にも支持されそうです。
ただ、これはその通り「整体院」の特徴とも被っていきます。
例えば、サロンの特徴を羅列してくださいとなった場合には
「歪み」「矯正」「骨格」「姿勢」など
同じキーワードがでてくると思います。
「いやいや、広い間口にアプローチできるからいいのでは?」
というご意見もあるかと思います。
ただ、もしこれがどっちつかずになってしまうと
ただ単に競合を増やしてしまうことに繋がります。
特に受け手側の目線では、
物事を理解しようとするとき、
また何かを購入しようとするときに、
自分の経験や知識の中から類似したものを探索し、
自然とラベリングやカテゴライズを行うものです。
先の例でいえば
「エステサロン」というカテゴリで見られれば、
「他と比べて高いなぁ…」と思われてしまうかもしれませんし、
また「整体」というカテゴリでみられれば、
その道の専門家と比較をされてしまいます。
そうなるとどちらの顧客にとっても
ベストな解決策ではなくなってしまうのです。
それなら、例えば、
もっと、自分が届けたいことと、届いてほしい人の気持ちを想像して
「体の芯から生まれ変わらせる」
「あなたの根元からきれいをつくる」
「あなた一人だけに特別な時間を提供するサロン」
(※)
など。
例えば「ここでしか体験できない価値」を軸にした言葉にまで
踏み込みをしたほうが伝わりやすくないでしょうか。
(※ただし、法律も関わってくるため、過剰表現には留意が必要)
「ただの言葉遊びの話ではないか」
と思う方もいるかもしれません。
ここで強調したいのは、「提供したい価値」の言葉に
どんどん付け加えて、網を広げていくということよりも
「届けたい人に伝わる言葉だけを吟味し、選んでいく」ことを
することが、結果届きやすいケースが多いということです。
TODO3.広げる方法を100個用意する
「どうやってそれを広めるのか」
ということです。
・LPをつくって、WEB広告を出す。
・SNSでフォロワーを増やして周知をする
この辺りはすぐに思いつきますが、逆にいえば誰でも考えつくものです。
なので、大体はどこも競合に溢れかえっています。
おすすめしているのが
「集客する方法をまずは100個考える」ということです。
「いやいや、100個も考えるの無理だよ…」と
心が折れてしまう方もいるかもしれませんが、
・できるかどうかという制限をかけないこと、
・チャネルのバリエーションを変えていくこと
例)「Aにプレスを掲載する」「Bにプレスを掲載する」など
これだけでも10~20個は簡単に考え付くはずです。
もちろんですが、ここでゴールにしたいのは、
「100個のリストを出すことではなく、実践する順番を決めること」
です。
例えば
・効果性:「効果が大きいもの」「効果が小さいもの」
・即時性:「すぐできるもの」「時間がかかるもの」
などにラベルを付けてみて
1つでも2つでも、明日から着手できそうなことを見つけること。
集客プランをたくさん持っていることは、「強み」です。
「次に、何をしていいかわからない」という手詰まり感もなくなりますし、
何をすべきかも見えてきます。
まとめ:「動くこと」は素晴らしい
以上、今回は、「アイデアを形にしていくこと」に向けて
取り組むべきTODOを3つを紹介しました。
いわゆる「起業家予備軍」という方がいます。
アイデアはあっても、
仲間がいない、やり方がわからない、やれるか自信がない
など、ロードマップが具体化できず、埋もれてしまう人々です。
そのような種の中に、今後の日本を大きく成長させるものは、
確実に眠っています。それを世の中に出すことが
社会にとっても重要なものだと思うのです。
起業は、色々な背景や、決意・覚悟を持ってする方もいるので
「失敗しても良いから」と軽く言えるものではありません。
ただ、大事なのは
試行錯誤すること自体も、志を実現出来る方法に一歩近づくことだ
と思っています。
今回のエントリが、志のある方への参考になったら嬉しく思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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