トイレでぶっ倒れた女
過去に三度、便器に座っていられなくなり倒れたことがある。
初めは友人が働いているバー。次は自宅。最後はドンキホーテ。初めの時のやつは生理中で単純に貧血だった。あとは腹がとてつもなく痛くて倒れた。ドンキのトイレは綺麗だとは言えなかったため、床に置いてあるサニタリーボックスに突っ伏した。
激痛の方につい最近また出くわした。なんか腹痛いなとトイレへ行く。座る。出ない。段々と痛みが増していく。血の気が引いていく。冷や汗をダラダラかきながら尻丸出しで倒れる。倒れても痛い。
神に祈るレベルの痛み、とは思えない。神に祈る余裕などない。吐き気も催すため、上か下のどちらを選ぶかを考える。打ち上げ花火、上から出すか、下から出すか。神もドン引き。やめとけよ。
今回久しぶりだったことにより「お腹痛い！！あー！！！」と一人で叫んだ。声を出してもっと痛くなり「ふざけんな！！！」と思う。感情がぐしゃぐしゃである。嘔吐恐怖症なところもあり、吐きたくなくてなんとか体を起こして便座に座り、また倒れ、を繰り返した。少し収まってきたところでベッドに行き、くたばった。
今まで経験してきた痛みの中でトップ3に入る。死ぬ！と本気で思う。初めての時は意識が飛んだ。一人暮らしだと意識を失っても誰も気付かないから怖い。とりあえず常にトイレのドアは全開、腹痛の際はスマホを一応持っていくようにしている。痛すぎて連絡どころではないんだけれど。
これがなんなのかというと、迷走神経反射と呼ばれるもの。
迷走神経反射とは、副交感神経である迷走神経が何らかの要因で優位に働き、脈拍を下げ血圧が低下することで脳に十分に血液が供給されず、失神の原因となる自律神経反射の一つです。
迷走神経反射の原因は、主に身体的・精神的要因または環境要因の2つに分けられます。
身体的・精神的要因においては、長時間の立位や座位の姿勢、強い痛みや疲れ、生理周期、不眠・疲労・恐怖などのストレスがきっかけとなり、心拍数の減少と血圧低下を起こします。それらが引き金となり、一過性の意識消失発作（失神）につながります。また、寝不足や疲れが溜まっている人、性格的に几帳面・真面目で緊張しやすい人に多く見られる傾向があります。
環境要因としては、人混みや閉鎖的空間におけるストレスが原因となり、迷走神経反射が起きてしまうことがあります。
脳の血流が低下するため、めまい、血の気が引くような感じ、冷や汗が出る、目の前が暗くなる、吐き気や腹部の違和感などの症状が出ます。そして、これらを前兆として一過性の意識消失である失神に至ることがよくあります。
何度か経験していたこともあり、失神して頭をぶつけてしまう可能性を考え、自分から倒れるようにした。というか、貧血を起こしたことがある人なら分かってもらえると思うが、予兆がある。その時にもう「またお前か…」となり、尻丸出しバタンキューの選択をする。
ちなみに私は過敏性腸症候群と診断されたことがある。
過敏性腸症候群（ＩＢＳ）は、病院で腸の検査や血液検査を受けても、炎症や潰瘍といった明確な原因が認められないにも関わらず、下痢や便秘、お腹の張り、腹痛などの症状が現れる疾患です。
慢性化する方が多く、治りにくいのも特徴です。
起こる一週間前ほどに職場でめちゃくちゃにイライラしている時間が多くあった。きっかけはこれだと予想。怒鳴り散らしながら殴りたいと思うくらいの人間がいて、こんなにもデカい怒りを抱いたのは初めてだった。
「こんなことを思ってはいけない」と自分を責め、でもはらわたはグラグラと煮えている。でも躁転してやらかしてしまわないよう抑える、そんな日々だった。
腹痛がデフォであること、最近はストレスが胃痛に出ていたことで気付かず。精神科で伝えた時にようやく分かった。
このことがあってから職場の上司に相談し、仕事のやり方を変えてもらった。結局は倒れた当日から何日かは腹を壊してスープやウィダーしか口に出来なかった。今はもう米が食べられている。
循環器科に行った方が良いんだろうなと思いつつ、でも婦人科にも行った方が、眼科にも行った方が、歯医者にだって…などと次々に診察してもらいたい病院が出てきてキリがない。あと金もない。だから行けていない。
ストレスに弱くなってしまったなぁと改めて感じる。若い頃は体に出なかった。今や肌はボロボロ、白髪が生えてきた。あー嫌だ。身長だけ成長して伸びている。何故だ。
それでも転職してからまだ一度も休んでいない。流石に腹が終わっていた時は遅刻で出勤させてもらったが、それでも休むという選択を取らなかった。もはや職場では「椎名さんは社畜」と言われている。自分でも思う。
頭がカチ割れそうになっても、熱中症になろうとも早退したことはない。そもそも室内なのに熱中症になるってどういうことだよ。（私の仕事についてはいつか書きます）
楽な仕事や全員性格が合う人間の職場なんてない。だからこそ、どうやって対処していくかを考えていかなければならない。その訓練を今している最中だ。
上司に「頼ることも社会人として必要だからね」と言われ、ウ゛ッとなった。
本当の本当にマジで死ぬこれ終わりです助けてくださいの激痛なので、これを読んでくれているあなたはくれぐれもストレスは定期的に発散してください。周りに頼れるなら一人で背負わないでください。そしてこれを私にも言ってください。よろしくお願いします。
読んでくださりありがとうございました。
また来週！