僕のターニングポイント1/4

「君には、才能が有るんだよ。今このままでは、腐っていくだけかもしれない。だけど、この才能を一年死ぬほど磨けば日本のトップ大学にだって届くかもしれないんだ。どうだろう?何もかも諦める前に、死ぬ気になってみない?」

高校二年生の夏、すべてがうまくいってなくて死んだような顔をしていた僕に塾の先生はこう提案してきた。

高校時代は僕にとっては、とてもドラマのようにキラキラなんかしていなくてむしろ煤けた文字通り灰色の青春時代だった。

中学時代にはうまくやれていた(と思っている)人間関係につまずき、粋って浮いた痛いやつになっていたし。部活でも、層が厚くなって試合にも出れなくなった。(中学の時一応部長だったのに)

僕の地元では、男子は高校の文理選択の時になんとなく理系に行けという感じにされる。理系に進み理系の大学へ進んで、工業国愛知の歯車になるのだと言わんばかりに先生も親戚も「理系に行くんだよね?」という感じを出してくる。

例に漏れず小さなころから、そんな雰囲気の場所で生活していた僕は特に疑問も持たずに、「理系」に進んだ。

理系の大学に行って、生物工学を駆使してエヴァンゲリオンとかガンダムを作ってみようとか思ったりもしていた。

しかし、現実はといえば数学なんて二次関数でつまずくし、化学はMOL計算が理解出来ない。物理なんて基礎の等加速度の3つの式が理解できずに逃げ出していた。グラフはバーコードにしか見えないし、物理も化学も大っっっ嫌いな(三単現のSでつまずいた英語)にしか見えなくなっていた。

まああとは、好きだった女の子に彼氏が出来て、その男の子は僕のことをよく思っていないグループの中心メンバーだったりもした。

人間関係、部活、勉強、進路、そして恋愛、、、

カーストとかいうのありなしにしても、圧倒的...!!!!底辺....!!!!

そんなこんなで高校2年生の頃、僕は中学時代の友達とたばこを吸ったり、夜遊びしてふらつくようになった。こっそりバイトしてバイク買おうとしたり(ばれてぼこぼこにされた)なんて典型的なごみっぷりでしょう。

もっとつらい高校生活の人も居た?私も辛かった?

うるさい、おれが今辛いんだ。なうでジャストで苦しいんだ。

春の行事、修学旅行もクラスマッチも何も楽しくなかった。進路だって親に匙を投げられた。「変な大学行くなら、高卒でもいいだろう?」とバイク騒動の時に父親から言われた。

じゃあ中卒でもいいから今すぐここから出ていかせてくれ。高校なんて辞めたいと思っていた。

教室にいる間、どこに目線を合わせてればいい?昼食も一人でどこで食べればいい?人の笑い声が全て僕を笑っている気がする。目線が怖い。喧騒が雑音が常に恐怖だった。



そんな時だった、最初の言葉を先生に言われた。

人生にターニングポイントとか運命とかがあるんだったら、僕の人生に於いて間違いなくここだと思う。

そんな僕の人生を掛けた約1年半の戦いが始まった。(長くなったので、分けて書きます。)

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