見出し画像

制作日記:失敗しながら理解する制作

もう来週はクリスマス、その先は大晦日。
今年もあと少しで終わりますね。
年始より、セッションを経て突如に「色で描く」事を思い出し、水彩絵の具と、ここ最近ではアクリル絵の具での制作に取り組んでいる今日この頃。

水彩絵具も数ヶ月ほど何回も失敗しながら今の形に仕上がるようになる。
アクリル絵具は手にしてから約一ヶ月、それに学生時代から苦手意識があった画材なので「何時になったら手に馴染むんだ」と日々、ヒヤヒヤしながら制作しています。
「形にこだわった制作」から「形や枠にとらわれない制作」へ
【色で描く表現】
【枠を無くす制作】
まだ見ぬ完成形に悩みながらの制作の日々です。


言葉で確認しながらの制作

色で、感覚で描いていくと言っても、自分の現在地を知らないと良いと思えるようなものにならない。
言葉でも変化を見せるここ最近です。

「自分作品から、気持ちを読み解くエッセイ」から「変化する自分を振り返り綴るエッセイ」へと。
どちらも自分の描いた絵を参考に言葉で綴り記録や考えをまとめているモノですが、【自分に生き方や考えが反映される制作】をより深く理解できる執筆だと最近振り返ります。

noteを始めた頃は、ちょうどコロナ過で在廊も間々ならない現状を何とかしたいと【自分の作品紹介】をめざして始めました。
作品の中で伝えたい事を心情や詩で印象的に綴ってきて、2023年に「価値観の変化」を経てその変化を理解する為に「自分の考えと言葉」で執筆する。
自分の心と作品で向き合う、記録のような形になっていきました。



現在、自分の考えを変える為にセルフで認知行動療法を意識して生活していますが、制作は意識するより先に自分の気持ちを知る為に【言葉】で確認していたようです。
昨日に、2024年のnote投稿の記録が運営から届きました。

一度は自分を振り返る事の辛さに手が止まる事もありました。
しかし、興味をもってくれる人が居るという事実は支えになります。

自分の言葉で作品を伝えられるように
言葉が届くように
その言葉で今の自分を見失わない様に
これからも「言葉」の制作を続けたいと思います。

時間は有限、後悔に対する考え方

3月に出品する作品の為にアクリル絵の具に挑戦する日々。
「良いのが描けた」
その一週間後に、「やっぱり、自分に合っていないんだ」という落ち込みを繰り返す日々。
10㎝角にキャンバスを見つけ【感覚的に描く】を目指している現在、この文章を書いている日にまた失敗しました。
エッセイでも書いたのですが「初めてなのに、失敗ができない」
失敗を過度に怖がる性格なので、今日もひとしきり自分のダメ出しを一時間近く悶々と考えてしまいました。
しかし、言葉で自分を記録しているからなのか最近はしばらくしたら冷静に考えられるように・・進化しています。

「失敗したら、次は失敗しなければいい」
そんな事を仕事先で言われたことがありますが、【失敗をしない事】を成す為に何度も失敗を重ねる、失敗しない方法を身体に叩き込む。
いわゆる【経験を積む】事が必要です。
「今日の失敗は次の作品への経験」と言い換えるようにして、落ち込む時間を無くすようにしています。

今日の学び(p_-)
形にこだわってしまった失敗
描きたかったものと違う


「失敗したからもうやらない」
ではなく
「失敗しない為に失敗した事から学ぶ」

一ヶ月前には、失敗して一日ふて寝して何も手につかず。
数年前には、失敗して出来ていたであろうことを諦めてしまった経験がある。
「時間は有限。悔んで止まっている時間がもったいない」
最近、エッセイを書きながら思いついた呪文をとなえて奮起する日々です。

3月に向けての下絵

言葉で伝える絵と感覚を表す絵

アクリル画制作の過程で【自由】を意識してきてここ最近、気が付いた事がある。
「自分が人物を描く時と描かない時の、絵の違い
最近、人を描かない絵を描くようになってきた。

ペン画で十年、それ以前も人物を描く時は、自分の気持ちを表現して伝える為だった。
「自分は、こういう気持ちだった」
「こんなことを感じていたんだ」
自分以外の人に気持ちを伝える為に絵を描く事は【自分】の象徴として人物を描いていたのではないのか?
そんな考えが作品を俯瞰している時に浮かんできた。

言葉を綴る絵と感覚を分かち合う絵

【空が綺麗である事】【夕日が美しい事】
雲の移ろい、木々の揺らぎ、落ち葉の色彩・・
心に残った一瞬の感覚は思えば言葉は追いついてこない。
まだ、上手く言葉にできないけれど・・
「言葉が出ない」とか「言葉にならない」
そんな感動・・その感覚を残そうとすると人物がいなくなるようだ。

【理由のない美しさ】
些細な感情のひだを大事に制作していると、自分が何に感動して喜ぶのか?
今まで気が付かなかった事に気付ける日がたまにある。
形のない色だけの感覚的な絵は、まるでアートセラピーう受けた時のような感覚を思い出す。
言葉になる前の直感的感動を共有したい。
「好き」と感じてもらえるような、そんな絵が描きたいのか・・と。

言葉を綴る様な人物の絵感覚を共有できるようなfeelingの絵

伝える事と感じ合うことを大切に、どちらも表現できたらと思う。


自分の人生観を綴った「流木」


「青池」を目にした時の感動を描いた作品


おまけ


10㎝角の作品
シェルとジェッソと絵の具を混ぜてマチエール
その下地の上に色を載せていく
銀杏の落葉


制作日記

絵とエッセイ(有料記事:1記事¥250)

詩画集(無料記事あり)


いいなと思ったら応援しよう!

卯月螢 /心の風景を描く「心象画」
宜しければサポートお願いします。いただいたサポートは画材購入や展示準備など制作活動に使わしていただきます!