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【読書メモ】『おどろきの中国』(著:橋爪大三郎/大澤真幸/宮台真司)(注:低評価メモです)

ここ数日、共同通信による上川大臣の発言の切り取りからの偏向、捏造報道がさすがに危険水域を越えてきてしまってるのではないかと、「X(旧:Twitter)」やそれにつけられているコミュニティノートなどを眺めながら。

これ、このままいくと戦前と同様に自分で自分の首を絞めかねないのですが、その自覚はあるのだろうか、共同通信とその煽動にのったオールドメディア群に(産経さんは途中から少し論調を修正してきているようですが)。

これらの詳細な経緯等はこちらの「Nathan(ねーさん)」さんがブログなどで丁寧にまとめていただいているので、よろしければご確認ください。

率直に言えば、自浄能力のない組織なんぞとっとと解体してしまえばいいのにと思いますが、そうすると地下に潜って非合法化してカルト的・ファシスト的に蠢動を始めてしまうでしょうから、白日の下でキリキリと締め上げて行けるよう、受け手である我々国民の「リテラシー(情報活用力)」を高めていく必要があるよなぁ、、

なんて、今回のインターネット界隈からリテラシーが発揮されていっている様相を眺めながら、、そういった意味では、産経さんが若干正気を取り戻している風なのは、多少の救いかな。

なんてことを考えながら思い出したのが『おどろきの中国』との一冊。といっても、現時点では既に手放していて我が家の本棚には存在しません。ただ先日、本書のレーベルである講談社現代新書のWEBイベントの流れでブクログ上の登録を確認したところ、過去にレビューを残していたのを発掘したので、ざっと掘り起こしてみました。

個人的に、読んでも前向きにとらえることができなかった本(要はつまらなかった本)はあまり記録としては残さないようにしています。精々ブクログの評価で「★1 or 2」を残すくらいで、これは自分にとってはつまらなくとも、他の人にとってはそうではない可能性があるわけで、それを目にしたら申し訳ないしな位には思うからです。まぁ、ネガティブな記録を残すことに時間を割くのも勿体ないってのもありますが。

なのですが、こちら珍しく「★1」との評価だけではなく文章の記録(メモ)も残っていて、久々にざっと読み返してみたところ、、

当時(2013年頃)店頭での山積みに、本能的には気が進まなかったようですが、(当時はまだまともだった)佐藤優さん曰くの「両論のバランスをとるのは大事」との理性で押し切って、手に取ってみたようです。

お三方の対談集といった感じで文章としてはとても読みやすかったようですが、、鵺のような歪さが後味に残ったともあるのは、お三方の今現在の在り様へのダブスタク○親父度合とも被るのかな、まぁ、どうでもいいですが。

なんというか、無意識のうちに「中国(大陸)」を礼賛している人々の思考様式を垣間見たような。いや、意識もしているのかもしれませんが、カエサル曰くの「人は見たいモノしか見ない」のいい実例だなぁ、、と。

例えば、先の大戦への日本の参戦を人権だの道義の観点で徹底的に断罪していながらも、文化大革命での大虐殺や現在進行形のチベットやウイグルでの民族浄化を単なる悲劇の一言ですませる不気味さ

例えば、「中国」の歴史は2000年以上連綿と続いていてひたすら偉大だと言い続けながらも、「元」はモンゴル政権のため今の中国との連続性はなく日本を侵略しようとしたことは過去に一度もないと言い切る支離滅裂さ

極めつけは、北朝鮮の拉致なんて大した問題ではないと言い切っていることでしょうか、、うーん。その上で「中国大陸」は複数の民族を融和させた理想郷でマルクス主義の結実でもあり、それは「EU」と同質なのだとまでも、、うーん、悪い意味でのファンタジー世界を妄想?、まぁ、マルクス主義なんて言葉出てくる時点で、その在り様に存在価値は欠片も無いとは思いますが。

なにはともあれ、「中国」に取り込まれた人の思考を見てとれるとの意味では目を通した価値はあったかなと。もしくは「事実との対話を忘れて」歴史を騙り続ける人の典型的な思考パターンを把握できたとも言えましょうか。

それにしても「民主主義」「自由」「人権」「法治」「市場経済」といった普遍的価値観そのものを否定する論調って本当にあるんだなぁ、、と、この当時から連綿と続けてるのですね、このお三方は、、気をつけないと。

あらためて、彼らに問いかけてみたいところです、チベットやウイグルで今この瞬間も起こっている「民族浄化」をどう評価する気なのでしょうか、と。同じことが自分や家族の身に降りかかっても「悲劇」の一言で済ますことができるのでしょうか、とも。

報道に対する国民のリテラシーを高めることであって、自分が気に入らない新聞の「廃刊」を叫ぶことではない

出典:『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

私個人としては、敵の思考・行動様式を把握する意味合いでも、自分の軸をしっかりと持った上で、相手のアレな論旨とそこから導き出されるであろうアレな行動を予測して対策を立てれるようにしておかないとと思います。

その為にも、ただただ感情的に廃刊云々を突き付けるのではなく、ロジカルに目が笑っていない笑顔でキリキリと締め上げられるよう、鍛えておきたい所です、、なんて、ルーピーさんのアレ具合を久々に目の当たりにしながら。

中国の呉江浩駐日大使が、日本が「台湾独立」や「中国分裂」に加担すれば「民衆が火の中に連れ込まれることになる」と発言した20日の座談会に出席していた鳩山由紀夫元首相が、「基本的に同意する」と述べていた

出典:「中国大使の「日本の民衆が火の中に」発言に鳩山元首相「基本的に同意する」」
(『産経新聞』2024年5月21日)

これ、取りようによっては「外患誘致」と言われてもおかしくない振る舞いですが、、こんなのが一時とはいえ総理の座に居たことにあらためて恐怖を覚えました。やはり「悪夢の民主党政権」だけは絶対に再来させてはならない、間違いなく日本を滅ぼされます。

ちなみに、今回の共産中国の大使様のご発言は「国際法(ウイーン条約)違反で、最低でも国外追放」クラスの行動です。不思議なのは産経以外のオールドメディアから報道が出てきていない点、さて、いろいろと化けの皮が剥がれてきていますねぇ、、ネェ、共同通信さん?


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