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「政治家は切り取られないように話さなきゃダメ」への反証:真逆に報道された事例

上川陽子大臣の発言が切り取られたり捏造されたりして報道された事件に関連して、「政治家ってどこが切り取られて独り歩きしても良いように演説しなきゃだめでしょ」という主張を見かけました。

これは無理ゲーです。

真逆に報道された事例なんて、いくらでもあるからです。


石原慎太郎のテロップ捏造事件

超有名なのが、故石原慎太郎元東京都知事のテロップ捏造事件でしょう。

「日韓合併の歴史を100%正当化するつもりはない」が、「日韓合併の歴史を100%正当化するつもりだ」と表記。放送時には不自然に語尾の音声が処理されていました。

これは後にTBSが謝罪しHPにも掲載され、刑事告訴までされましたが不起訴に終わっています。

安倍晋三の発言テロップ切り取り事件

故安倍晋三元内閣総理大臣の発言が切り取られたテロップが表示され続けた問題。こちらも後に訂正が入っています。

「選挙のためだったら何でもする、誰とも組む、こんな無責任な勢力に私たちは皆さん、負けるわけにはいかないんです」という発言が、日テレの放送時には冒頭部分だけテロップ表示されたもの。

放送時の状況については以下が詳しいですが、聴覚障害者が見たら勘違いする状況だったと言えるでしょう。

小泉進次郎の「小泉構文」の典型例の切り取り

小泉進次郎の「小泉構文」の典型例とされる画像として、「(日本は)今のままではいけないと思います だからこそ今もままではいけないと思っている」とテロップがあるものが拡散されています。

しかし、実際には「今のままでいなんて決して思っていないということをもっと言っていかなければならない」という続きがありました。

全部の放送局の映像を確認したわけではないですが、少なくともテレ朝≒ANNによる「切り取り」と言え、同じ場面でも以下のように放送のされ方が異なっていました。

そして、ネット上ではこのうちの切り取られた方のテロップと発言が独り歩きした、ということです。以下でまとめていますが未だに勘違いする者が出現しています。

厩戸皇子(うまやどのみこ)を厩戸王と捏造

平成29年3月8日の衆議院文部科学委員会における笠議員の質疑に対する松野文部科学大臣の国会答弁において、「厩戸皇子(うまやどのみこ)」と発言した部分を「厩戸王」と捏造したテレ朝。

発言の前後の発音を聞いていたらあり得ない書き方です。

これは「事件」として認知すらされてすらおらず、私が4年後に発見したものを以下で整理しています。

まとめ:真逆に報道された事例からは「政治家は切り取られないように話さなきゃダメ」は無理ゲー

こんなの、どうやって注意すればいいのでしょうか?

以上の事例は、私が知っているだけでパッと引っ張ってこれる事案のみに過ぎません。他にもたくさんある、或いは発見が報告されていないだけで、これまで夥しい数の切り取りや発言の改変がマスメディアによって行われてきたのでしょう。

特に、英語記事は野放しになっているのが実態です。

以上

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