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【読書メモ】『カフーを待ちわびて』(著:原田マハ)

毎年夏になると家族旅行をそこそこにしていました。家内が好きなこともあってか沖縄にもそれなりの頻度でお邪魔してたなぁ、なんて『カフーを待ちわびて』を思い出しながら。お気に入りな作家さんのお一人でもある、原田マハさんのデビュー作となります。

美術系小説が主軸な感じの原田さんですが、デビュー作は意外にもラブストーリー、確か宝島社の「ラブストーリー大賞」も受賞されていたような。

舞台は沖縄の小さな島・与那喜島、主人公はそこで雑貨屋を営む“友寄明青”。その彼がいたずら半分で絵馬に残した「嫁に来ないか」に、なんの縁か、普通に応募してきた女性と出会うところから物語が始まります。

白いワンピースと帽子を身にまとった、“幸”と。

離島の持続問題、経済問題、社会問題といった要素を交えながらも、その本質は「ラブストーリー」、南の島での甘く切ない物語が展開していきます。

個人的に印象的だったのは、お迎えの夜での一筋の涙。触れてはいけない過去もまとめてやわらかく包みこみたいところ、なんて感じたのを覚えています。あとはやはり、沖縄に“おばあ”は欠かせませんねぇ、そして、二人が再びカフーと出会えたかどうかは、、内緒です。

そういえば映画にもなっていたような、文庫の表紙にもある沖縄の”青空”が映像でもきれいに表現されていて何とも印象的だったような、そこそこに昔の映画ですがアマプラとかで探してみようかな。

息子(現在大1)が中学に入ってからは部活などの優先度も上がり、家族旅行はだいぶ疎遠になっています。今後もそれこそ、帰省時くらいになるかなぁなんて思いながら、たまにこういった写真を振り返ったりも。

(撮影:2013年8月24日 @ 竹富島)

まぁ、自分も高校・大学のころに家族旅行に行きたいなんて思わなかったので、これもまた成長の一つですかね、家内は寂しがっているようでもありますが。

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