少し前「(クルド問題についての緊急レポート)特集にあたって」とのレポートでお名前を知った今井宏平さんのお名前で引っかかってきた『クルド問題』を図書館にて拝借して、拝読してみました。
大枠では「5章」での構成になるのでしょうか、先ずはクルド民族の指導層を俯瞰してから、その次にイラク、シリア、トルコ、イラン各国でのクルド人の在り様、実像をといった枠組み。編著ですので複数の執筆陣のお名前がそれぞれに入り組んだ形になっています。
そういった意味では、先日の産経さんでの「90年代に入り、イラン国籍のクルド人を頼ってトルコからもクルド人が来日するようになっっていった」との内容も何となくイメージできるような、、そういった意味ではイランだかイラクだかとのクルド人議連云々はやや懐疑的にみています、一国だけでクロージングする話ではなさそうですので。
なお「おわりに」では、今井さんが各章の抄録的にまとめていただいているので、先ずはこちらをざっと俯瞰してからの方が、よりイメージはしやすいかもしれません。
図書館の本で期限もあったのであくまで素人目線での粗読みですが、お名前が挙がっている方々の論文とか寄稿文を探してみようかな、、著作のほかに。あと、ヨーロッパでのクルド人の活動については『想像の共同体』の視座もちょっと見返してみようかなぁ、とも思いながら。
個人的には、トルコ国内(に限らなそうですが)の各クルド人・コミュニティでもやっていけないレベルの愚連隊がいわゆる”ニューカマー”として潜り込もうとしているのではないかなぁ、、と。その辺りは昔からきちんと生活を罪化されておられる「価値観の異なるクルド人」とは分けて考える必要もあるよな、とも考えながら。