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アニメ語り

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2019年5月の記事一覧

観るアドレナリンこと『プロメア』をおまえの心に直接注入しろ。

観るアドレナリンこと『プロメア』をおまえの心に直接注入しろ。

 先日、映画『プロメア』の試写会に招待いただき、一足先に本編を鑑賞することができた。これがもう、「最高」と言う他なかった。監督:今石洋之×脚本:中島かずきという黄金コンビから連想するもの全てが2時間の映画にぎっしりと詰まっていて、狂った作画と喉潰す勢いの主演三人の演技、澤野弘之による劇伴があわさって最強のアニメになっていた。ここではネタバレを避けながら、映画『プロメア』を推していく文章になる。対象

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前に進むための寄り道『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』

前に進むための寄り道『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』

日ノ本に突如現れた不死の怪物「カバネ」との闘いを生き延びた甲鉄城の面々は、人間とカバネの新たな攻防の地である日本海沿いの廃坑駅「海門(うなと)」へやってくる。生駒たちは現地の人々と連合軍を結成しカバネ撃退の策を立てるが、海門の地にはある悲しい過去が隠されていた。

 2016年放送のTVアニメ『甲鉄城のカバネリ』待望の新作がついに劇場とネット配信で公開された。作画の美しさもさることながら、縦横無尽

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求めたのは、誇りを抱いて生きられる強さ『甲鉄城のカバネリ』

求めたのは、誇りを抱いて生きられる強さ『甲鉄城のカバネリ』

 劇場版の公開が目前に迫る今、『甲鉄城のカバネリ』を見返した。美樹本晴彦のデザインそのままに映像で躍動するキャラクターたち、澤野弘之が手掛ける劇伴や主題歌、『進撃の巨人』の荒木哲郎によるスペクタクル満点の画作りなど、TVアニメとしては異例の豪華さ。全編に漂う豊かさの風格に、観る度にうっとりさせられてしまう。

 ジャンルとしては、「ゾンビもの」にスチームパンクの要素を融合させたものにあたる。鋼鉄の

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『バースデー・ワンダーランド』も観てください。

『バースデー・ワンダーランド』も観てください。

6人だった。 何が、と言われれば、『バースデー・ワンダーランド』を鑑賞した際の観客数だ。私を入れて6人。朝一の回とはいえ、ゴールデンウィークの真っ只中の5月1日改元の日、ファーストデーで割引料金が適用されるというのに、サッカーチームにも満たない人数しか駆けつけていない。これはマズい。『アベンジャーズ』『名探偵コナン』『キングダム』に挟まれた不運な時期とはいえ、原恵一監督の企画が今後通りづらい世の中

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