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20代女子がマッチングアプリを通して知った、好きになる前に「付き合う」という恋愛観

先日、久々に高校時代の友人から電話があり、「長年付き合っていた彼氏に振られた」との報告を受けた。

私とその友人は、高校時代から常に恋愛の悩みが尽きない。
それは20代後半に差し掛かった今でも変わらないし、むしろ深刻になっている。

20代後半になって、ほとんどの友人が既婚者となった。
結婚の報告を受けるたびに、「おめでとう!」という気持ちと「自分はいつになるのだろう・・・」と焦る。

この度失恋した友人は、結婚するチャンスがまた伸びたと心底落ち込んでいた。
そんなツラさを乗り越えるため、友人はマッチングアプリを片っ端からダウンロードしはじめ、今では週に3人の男性とデートを重ねるようになってしまった。


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私はこのコロナ禍でも簡単に出会える状況に驚いたが、それよりも、アプリに登録している今どきの若者の恋愛間を知って驚いている。
私も若者だけど、今どきの若者とは少しズレているようだ。

友人の話によると、アプリではまず、何人かの相手と同時並行で関係を深め、その中から1番アリな相手に告白をするのが主流とのこと。


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ちなみに、私と友人は「恋愛はお互いの想いが溢れかえる熱いもの」だと思っている。
そのため、アプリの中には、友人の探し求めているような男性はなかなかいない。

友人によると、だいたいの男性が3回目のデートで告白してくるそうだ。
3回目のデートで告白というのはよくある話だが、それにしても告白される回数が多い。

友人もはじめは「こんなにたくさんの男性から告白されるのはじめて!」と喜んでいたが、次第に「こんな短期間で好きになるわけないやろ」とイライラしはじめていた。
そこで、告白してきた何人かの男性に「デート3回目で何がわかるん?」「それって好きとかじゃなくない・・・?」と問い詰めたそうだ。

すると、男性からは決まって「付き合ってみたら、好きになれる相手だと思っていたから・・・」と返答がくる。

私と友人からすると、「そんな恋愛のはじまりってある!?」という感じだった。

というか、私たちはこんなことを言っているから結婚できないのだろうか・・・?
最近、自分たちの価値観がおかしいのか、相手がおかしいのかわからなくなってきた。


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付き合ってから好きになれるのなら、「結局誰でもいいんじゃないか!」と思ってしまう。
誰でもよかった感が漂ってくる恋愛なんて興醒めにも程がある。
できることなら、「お前じゃなきゃダメ」「お前だから一緒にいたい」と思われるような恋愛をしたい。

だから、「付き合ってみたら好きになるかもしれない」なんて、ただの恋愛ごっこにすぎないと私は思う。

でも、考えてみると、好きでもない誰かと付き合うのって「恋人はほしいけど、本気で恋愛をして傷つくのはいや」という理由なんじゃないのか?
だから「恋愛ごっこ」に誘ってくる人は、無意識に防衛機制によって自分を守っているだけなのではないかとも思うようになった。
とはいえ、こちらにはそんな相手を包み込めるような器は持ち合わせていない・・・。


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ここで少し話は変わるが、マッチングアプリのデートについても聞いてほしい。

週に3人の男性とデートを重ねるようになった友人は、男性に連れて行ってもらうお店がよく被るそうだ。

デートの前には、どの男性も「和食か洋食、中華どれがすきー?」みたいなメッセージを送ってくるらしく、友人はどの男性にも「和食」と答えている。


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するとデート当日、「あ、またこの店!」「前の人と一緒やん」という感じで、連れて行ってもらうお店が頻繁に被るようになったらしい。
その話を聞いてふと気が付いたのだけど、みんなお店を予約するときに、検索ワード「和食」の上位にヒットするお店ばかり予約しているのではないかと思った。


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予約してもらってこんなことを言ってはいけないのだけど、「もっと情緒的にお店を選んでほしい・・・!」と思ってしまう。
あまりにも機械的で、まるでデートが作業のようだと感じてしまった。

今の20代はさとり世代にあたるのだけど、こんなエピソードを聴いていると、「恋愛をしないさとり世代が増えている」という話に納得がいく。


以前、私はキャバクラで働いていたので、年配の男性と話すことが多かったからか、男性は世代間にギャップがあるなぁと思った。
そんな世代間のギャップを目の当たりにしたエピソードを思い出したので、最後に少しだけ聞いてほしい。

20代の男性と、その上司にあたる40代くらいの男性のエピソードだ。
彼女に振られて落ち込んでいた20代の男性が、上司につれられてキャバクラへやってきた。

お酒がまわるにつれて、20代の彼は彼女との思い出を語りはじめた。
聴くと、彼女とは3年付き合ったのちに振られてしまったとのこと。
彼はしまいに、自分のおこないを後悔していると泣きはじめてしまった。

そのとき、彼の上司が口にした言葉が熱く、今でも忘れられない。
彼の上司の言葉をそのまま載せておく。

「泣いているけど、ずっと一緒にいられると鷹を括っていたからそうなったんや。
人はいつか離れるものだと考えていたら、もっと大事にできたはずや。
あとから後悔しても遅い。

たとえば、彼女が会いたいと言ったら、めんどくさがらずに全力で抱きしめに行けよと思う。
もし、次の日に彼女が事故にあったりして死んでしまったら、なんで行かんかったんやろうと一生後悔すると思わんか?

人はいつか離れるものと考えていれば、一緒にいられる間は全力で向き合おうと思える。
それは仕事でも恋愛でも同じや」

私は心の中で、彼の上司に拍手していた。
そして、泣いている彼を見て、自分と同い年くらいの男性が心底頼りなく見えるようになってしまった。


私も友人もしばらく結婚できそうにない。


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私は今リモートワークで働ける職場があれば転職も考えています。
まだまだ得意なスキルは少ないですが、文章を書くことと、グラレコなどの画像をつくることを得意なスキルにしたいと考え、日夜アウトプットを続けています。
単発でのライティングやグラレコ制作のご依頼も受け付けていますので、よろしくお願いします。

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