見出し画像

幸福をもたらすもの「私心のない興味」

こんにちは。夏休み半分が終わり、ちょっと焦っている小学校教員のとらです。明日は立秋だそうな。まだ夏らしいことはあまりしてないのですが。

さて、しばらく休んでおりましたが、そろそろ書きたいなーと思い、自分の思考の整理のためにも書いてみようとnoteを開いたところです。個人的には今回が結構大切な項目じゃないかなぁと考えております。


ラッセルが著書「幸福論」の中で幸福をもたらすものとして5つ目に挙げているのが、

「私心のない興味」

です。
簡単に言うと、趣味ですね。


ただ、「仕事とあまり関係のないもの」である必要があります。

仕事と固く結びついているような趣味は、私はここで、私心のない興味とみなしてはいけない。

ラッセル 幸福論

だそうです。

わたしは小学校教師ですので、切手やカードの収集とか、そういうことでしょうか。これらの仕事と全く関係のない趣味は、とても重要だとラッセルは言います。それは

「釣り合いの感覚を保つのに役立つ」

からです。

仕事に傾倒しすぎると、あたかもそれだけが世界を作っているかのように感じることが、私はありました。
若手の頃、22時くらいに帰っては翌朝6時には出勤していました。
そうすると、学校だけが自分の世界のほとんどを占めてしまったのですね。
そうなると、学校の外でみるものが全部ただの景色になって、何も感じなくなってしまいました。

灰色にみえたんですよね・・・・。

それが、田舎に引っ越してきて夜、街灯がないためか、星がとんでもなく美しいのを見て感動して、天体観測をするようになって、周りの景色がようやく見えてきました。
今では、星を見ることや、虫を標本にするっていうことが自分の中での趣味であり、私心のない興味です。インスタもやっているんですが、仕事と全く関係なく、フォロワーが10人くらいしかいません・・・。

でもいいんですよ。
私が楽しければ。
それで満たされていれば。

ラッセルはこう言います。

私心のない興味が幸福に大きく寄与する理由は、もう一つある。この上なく幸福な人生においてさえ、物事がうまくいかないときがある。独り者を除いて、妻と口論しなかった男はまずいない。わが子の病気のことで大きな不安にさいなまれなかった親はまずいない。経済的不況の時期に出くわさなかった実業家はまずいない。専門職についている人びとで、失敗が目前に迫った時期を知らないものはまずいない。そういう時期に、心配の原因以外の何かに興味を寄せる能力があれば、測り知れない恩恵になる。

ラッセル 幸福論

人生、生きているといろいろあります。辛い時って、そのことしか見えなくないですか。でも、興味の幅が広ければ、世界を冷静に見ることができるんですよね。わたしも、そうでした。だから、普段から、興味を寄せる「能力」を高めていくことって大切だと思うんです。

気晴らしって、よく言ったものです。曇りきった心を晴らしてくれる。

ばかにできないなって思います。

自分が自然にわくわくする何かを、心の中に持つ。これって最強のライフハックだと思いませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?