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「先輩」苦手。

私は先輩が苦手。

3年前。高2年生の夏。
生徒会副会長を務めていた私は先輩からいじめを受けていた。

いじめと言うと大袈裟すぎるかもしれないが、それほど自分の心に深い傷を負った出来事だった。

「私は悪くない。」そう言い切ることは出来ない。振り返ると、あの頃の私は、部活に生徒会、家庭環境、様々なことがのしかかっており、全てが空回りしていたのかもしれない。

私は次期会長候補で、自分も立候補する気でいた。会長候補は応援演説を現役の会長にしてもらうのが、伝統的な流れだった。しかし、当時の会長は頑なに引き受けてくれなかった。それだけではなく、別の子に立候補をしてくれと根回ししていた。私が喋ると静かになる。私が生徒会室に入ると静かになる。耐えきれなかった。

そこから、先輩は苦手だった。



大学に入って、2つサークルに入った。
私は未だに先輩という存在が苦手だった。怖かった。悪口を言われている気がした。睨まれている気がした。

しかし、大学の先輩は優しかった。あたたかかった。サークルに行く度に、「頑張ってるね」、「偉いね」と、褒めてくれる。嬉しくて嬉しくてその優しさに触れると涙が溢れてくる。

やっと出来た私の居場所。やっと出来た信頼出来る先輩。

どれだけ、サークルでの生活が上手くいったとしても、常に謙虚に感謝の気持ちは絶対に忘れずに日々を過ごしていきたい。

そして、私も先輩方のような先輩になりたい。

#エッセイ

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