【roots】少年期
《二章》Pink Bar(ピンクバー)
前回と同じなら、次はやたらと明るい口の大きなペリカンと会うはずだ。
ピンクのド派手な場所だった。
何を知るためなんだろう。
ちゃんと見なくちゃ。知れば怖くないんだ。話せばわかるんだ。
僕にとっての『大切なもの』見つけに行こう
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振り返らずに、暗い廊下をずんずん歩いた。
ド派手なピンクが見える。賑やかな音楽も聞こえてきた。カウンターにお酒や飲み物の瓶がずらっと飾られていて。pinkbarとピンク色のネオン管が光っていた。
「あ、あの、ペリカンさん!!」
カウンターの向