死神の息子と揶揄されていた頃、雨が好きな君と出会った。暗闇に差す一筋の光だった。やがて時が経ち、親の仕事を継ぐことになった。最初の仕事は君の送迎、最悪の再会だった。突如降り始めた雨が悼む心によく染みた。僕は涙を堪えながら、クラクションを鳴らし、黒塗りの車のアクセルを静かに踏んだ。

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