一枚の紙切れに、半生を綴る。生年月日、出身校に出身校、資格や特技。震える手で歪む文字は心情を写し出す。志望理由の項目だけ、空欄のままだ。体裁の良い文章か本音の言葉か。正解は分かっているのに悩んでいる。どうしたもんか。ハンガーに掛かったスーツを見つめ、嘘が上手くなったかなと呟いた。 5 朝比奈ケイスケ 2018年12月13日 21:02 【140字小説21】 #小説 #創作 #ショートショート #物語 #ショートストーリー #140字小説 #超ショートショート #140字SS 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート