ラブレターを書くような人生ではないと思っていた。机に向かって、お気に入りの万年筆で言葉を綴る今が上手く飲み込めない。頭を悩ませ浮かぶは陳腐な常套句。四十にもなっても語彙の貧しさは出会った頃のまま。妻に送る『ありがとう。今でも愛してます』に代わる言葉を探す穏やかな夜は、僕の秘密だ。 5 朝比奈ケイスケ 2018年11月30日 21:03 【140字小説8】 #小説 #創作 #ショートショート #物語 #ショートストーリー #夜 #超ショートショート #ラブレター 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート