感情が死んでいるのか、想像力が乏しいのか。小説を読んで泣いたことはなかった。信頼する本屋のポップに『泣ける』という言葉を見つけては、躊躇わずに買ったさ。でも泣けなかった。気付けば笑うこともできなくなった。人間として大事な何かが欠落している。だから涙の代わりに血を流すことを選んだ。

画像1 【140字小説24】

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