フォローしませんか?
シェア
朝比奈ケイスケ
2019年1月19日 00:45
腕時計の針は0時を示しいている。昼間の喧騒とは異なるドリルでアスファルトを砕く騒音レベルの道路工事の音と昼間の太陽にも負けないくらいに明かりを灯す照明が秋夜を彩る。僕はコインランドリーの入口へと繋がる短い階段に腰かけ、読みかけの小説を片手にタバコをふかしていた。「あと、どんくらいかな?」タバコを吸いながら店内に戻る。近頃増えた空き地を有効利用しているような立派で綺麗で、ドラ
2019年1月16日 22:46
主役に憧れる時点で、多分脇役なんだろう。そんな事実に気付いてしまった瞬間から僕の脇役人生は、より現実味を帯び始めた。でも情けないことに、未だに主役を目指している自分自身でも気付かない無意識が訴えかけて僅かな、そうだな、松井秀喜が現役復帰するくらいの可能性を信じている愚かさと純粋さは残っていた。歌舞伎町のネオンが、夜の暗さを人工的に照らす頃僕はその中心をぼんやりと歩いていた。きらび