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夜、BAR自宅にて

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不定期更新のショートショートストーリー。自宅でお酒を飲む週末の掌編。3話目までは全文読めます。
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#掌編小説

BAR自宅、くまちゃんのウイスキー漬け

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
4週間前

BAR自宅、リキュール

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
4か月前
2

BAR自宅、日本酒

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
5か月前
2

BAR自宅、甘酒

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
11か月前
1

BAR自宅、日曜、午後2時の缶チューハイ

 なんでもいいんだけどな、と彼女はぼやく。  口には出していないけれどねこには分かってし…

つかさ
1年前
6

BAR自宅、ホット・バタード・ラム

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
2年前
2

BAR自宅、シードル

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、くたくたのやわらかい体が自慢の、ねこが。  今日の彼女はお風呂も入らずメイクも落とさず、間接照明だけをつけてやけに格好つけた仕草でグラスを傾けていた。まるで本格的なバーで飲んでいるような様子だ。  今夜のバーメイドが用意したのはシードルで、ほのかに甘やかな香りがふわふわと部屋に満ちている。きれいに透き通った金色の中に小さな小さな気泡がゆっくりと揺蕩う。合わせるグラスも細く洒落たもので、傾け

BAR自宅、お屠蘇

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
2年前
2

BAR自宅、たまご酒

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
2年前
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BAR自宅、即席サングリア

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
2年前
3

BAR自宅、フルーツブランデー2

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
2年前

BAR自宅、フルーツブランデー

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
3年前
2

BAR自宅、オレンジ・ブロッサム

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、く…

つかさ
3年前
3

BAR自宅、ジンバック

 バーには黒猫がいる。  テーブルの向こう側に座る、真っ黒ツヤツヤの毛並みと金色の目、くたくたのやわらかい体が自慢の、ねこが。    何やら見慣れぬボトルが、白いテーブルに座していた。  透明なガラスに透明な液体。透けるラベルには和風の柄。  宅配で受け取った箱入りのそれをテーブルにドンと置いて、彼女はうきうきと風呂に入りに行った。  適当なTシャツにジャージを履いた彼女が部屋に戻ってきたとき、その手にはジンジャーエールとロック氷の袋が握られていた。製氷皿を製氷皿として使