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「本に書き込む読書」がずっとできなかった理由

つづるです。住宅設計のSE的な仕事をしたり、たまに設計の仕事もしたり、最近になって「本に書き込む読書」をするようになりました☺

”本に書き込む読書”とは


文字通り、本に自分が思ったことを書き込むという読書法です。書き込むという行為が脳を活性化し、本の内容が記憶に残りやすくなると言われています。

わたしは5年ほど毎月約5冊ほど本を買っていますが、これまでは「気になる本のとりあえず買い」ばかりしてきたような気がします。

気が付けば、読んでいない本が家にたくさん転がり、「この本を買った目的は何だったのか」を思い出せなくなるくらい、購入してから時間が経つときがあります。

1冊2500円の本を月5冊、1年間書い続けると「15万円」がかかります。今のまま読まない本を溜め込み続けることは、自分にとって”良いお金の使い方”をしていると思えなくなってきました。

この15万円を「消費」とするか「浪費」とするかは、「本を読んでわたしの行動が1つでも変わったかどうか」で決めようと思います。本を読んだ上で、自分の行動を変えるところがもし無かったら、今のままでいいんだと割り切れればそれで良いと思いました。

そこで「本に書き込む読書」を始めました。

なぜ本に書き込む読書がずっとできなかったのか

「本に書き込む読書」ができなかった理由はシンプルに「本に書き込むことが本にとって良くないことだと思っていたから」です。

1 本そのものが汚れてしまうことへの恐れ
2 著者の考えをまとめた本と、自分の思考を混ぜていいのかという謎の遠慮

この2つの「恐れ」と「遠慮」があり、本に書き込む読書法というのができなかったのだと思います。

1 本そのものが汚れてしまうことへの恐れ


本を買おうと思ったときは大抵「自分が今、求めている情報・知識は何かな」という探求欲が働いたときだと思います。そして本を探して、見つけて出会うものだと思います。本屋さんをふらりと歩き、偶然目に止まった本を購入する時でも、感覚的な探求欲が働いていると思います。

そして私の場合、この探求欲が、「本が自分を成長させてくれる」「この本がわたしを変えてくれる」という期待感に変わります。

やがて「本そのもの」への愛情に代わり、「本」そのものが汚れてしまうことに何故か抵抗感を感じるようになります。

書店に並ぶ新しい本、新品のきれいな紙を汚れさせるなんて「もったいない!」という気持ちにもなります。

本を購入する時には「いつかフリマに出展するかも」「BOOKOFFやメルカリで売るかも・・・」といったことはあまり考えていなかったはずなのに、購入後は何故か販売する可能性を考えてしまったりします。

2 著者の考えをまとめた本と、自分の思考を混ぜていいのかという謎の遠慮


最近、本がアートに似ているなと思うことがあります。アート鑑賞は「作者が表現したいこと」を見て「自分がどう感じるか」を素直に考えて良いという認識を持っています。

本はアート作品とは違い「しっかりと文字と図を使って、著者が経験と知識を活用し本をまとめている」ので、「本文をそのままスキャニングするように読み取らなければならない」とこれまで思っていました。

ただ、「本を読んでどういう風になりたいのか」「どういう情報・知識を得たいのか」「読了後にどんな感情になりたいのか」などの主語はすべて「自分」になります。

著者の経験と知識を借りて、自分がどうしたいのかを吐き出せてはじめて「読了後に自分の行動が変えられるかどうか」に目を向けることが出来るのではないかと気が付きました。


「本に書き込む読書」が出来ない理由に気づいて変わったこと


「本に書き込む読書」が出来ない 2つの理由に気付いたことで、「本に書き込む読書」をやってみることにしました。

主にビジネス本や建築専門書が多いのですが、思ったことや感じたことを書き込んだ瞬間に「自分の現状の知識や情報量がどれほどのものなのか」を実感することが出来ました。

わからないところは素直にわからないと書いて、わかるところはもっと深堀りした疑問を書き込んだり、「この考え方はいいな」と思うものにマーカーを引いたり・・・

通常どおり本を読んでいるとサラっと受け流してしまうのですが、書き込みをすることで、記憶に確かに残りやすいなと思いました。また、本に直接書き込むことで、本1冊で「教科書+ノート」のような使い方が出来るのでかなり身軽に感じます。

本に書き込まずに、別のノートやスマホで読書記録をつけていたこともありましたが、本と連動していない媒体のため、本を読み直した時にそのメモ書きが見直しにくいというデメリットも感じました。


終わりに

今日はわたしのnoteに遊びに来てくださってありがとうございます。本に書き込む読書は「本の知識・情報を自分のモノにしようと思った時」におすすめしたい手法だなと思います。

何より本に書き込みをした瞬間に その本は「自分の思考」が混ざり、自分を軸にした読み進め方が出来るなと実感しました。

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