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とにかくひたすら映画について語る vol.2

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どうやらマガジンにはnote100記事しか保存できないらしいので、vol.2を作成しました。
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2016年11月の記事一覧

【cinema】彼方から

【cinema】彼方から

ベネズエラ映画。(だと後から気づいた)
※記録のために書くので、ネタバレありまくりです。

カラカスで暮らす歯科技工士の中年男アルマンドは道端で好みの青年を見つけると、金を渡して自分の部屋に誘う日常を送っている。目的は買春ではなく、青年を鑑賞することに喜びを感じていた。ある日アルマンドは不良グループのリーダー、エルデルを部屋に誘う。この出会いをきっかけに二人の運命は大きく変わっていく…。(ラテ

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【cinema】名誉市民

【cinema】名誉市民

アルゼンチン映画。
私はこの映画を見て、コロンビアの大作家ガブリエル・ガルシア・マルケスのことを思い出さずにはいられなかった。彼の作品は数作しか読んでいないけれど、何となく、このダニエルという主人公をガルシア・マルケスと重ねてしまって。

ダニエル・マントバーニ、彼は欧州在住のアルゼンチン人作家であり、冒頭いきなり彼のノーベル賞受賞シーンから始まる。そう、彼は自身の故郷アルゼンチンの片田舎サラ

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【cinema】キキ 〜愛のトライ&エラー〜

【cinema】キキ 〜愛のトライ&エラー〜

スペイン映画。

冒頭から激しいベッドシーンが繰り広げられる。それはもう人間のそれではなく、動植物に倣えて。ある意味それが本来の姿だと言わんばかりに。

この映画では、5組のカップルの性癖が露わになりながら、オムニバス形式で進んでいく。

・セックスはしてるけど、互いに感じていないのではないかとカウンセリングを受けている夫婦。
・子どもが欲しい。不妊症でもない。でもなかなか妻が絶頂に達することので

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【cinema】エブリバディウォンツサム‼︎ 世界はボクらの手の中に

【cinema】エブリバディウォンツサム‼︎ 世界はボクらの手の中に

それを目当てに行ったけれど、こんなに「ザ・80年代讃歌」な映画とは思わなかった。私の親世代の方々は見たら懐かしくなるんだろうなと。いや、アメリカ人しか理解できんところも多々あったな。

そもそも、邦題は原題をカタカナそのままで表記してますが、映画館でチケット買う時、めちゃ恥ずかしい。もう何て発音していいかわからんくて、「Everybody wants some オネガイシマス」とか外国人が片言の日

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「エブリバディウォンツサム‼︎ 世界は僕らの手の中に」を観てきました。ストーリーあるようで、なーい。80年代よかったなームード全開のおバカ野球部大学生達の物語。てか映画館でチケット買う時、ハズかったー。めっちゃ流れるように発音したよ‼︎‼︎ #note映画部

【cinema】The Teacher

【cinema】The Teacher

東京国際映画祭の最終日に観た1本。
とにかくですね、先生の名前が覚えられません。(チェコ)スロバキア人の名前、ムズカシイ。ほぼあらすじを辿る感じですが、自身の記録のようなものなので、こんな映画があるんだな程度でご覧下さい。

これは実際に1980年代のチェコスロバキアであったことなのだそうです。それを基に映画として話を組み立てた模様。

簡単に言えば、クラスの一担任の女教師が、自身の権力(学内の共

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【cinema】ジュリエッタ

【cinema】ジュリエッタ

11/18鑑賞。
ペドロ・アルモドバルの作品ということは頭に入れず、観に行ったら、全てがアルモドバルワールドで彩られていた。
とは言っても、私はそこまでアルモドバルに詳しくない。観ていない作品もあります。それでも、これぞ彼の作品だと思うのは、赤を基調とした鮮やかな色彩で描かれているからです。彼独特の表現だと思うし、それが観る者の心を鷲掴みにしてしまう。

さて、この映画は、アリス・マンローの短編小

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ペドロ・アルモドバルの「ジュリエッタ」を観てきました。母の、子に対する想いをこんなふうに余韻を持たせながら、文字どおり色鮮やかに、ビビッドに描けるアルモドバルはやっぱり天才だと思いました。あと彼の作品には常にある種のフェティシズムが見え隠れする。 #note映画部

昨日は「キキ 愛のトライ&エラー」というスペイン映画を観た。5組のカップルの性的志向を面白おかしく描いたエロティックコメディです。音楽もよかったけど、テンポとノリがいいのがイイネ。あれをサラッと作れるのは、やっぱりお国柄なんだろうなぁ。 #note映画部 #ラテンビート映画祭

NTL「戦火の馬」を観てきました。とにかくパペット達がまるで生きているかのようで、音響効果も相俟って、超スペクタクルな、戦争がテーマのお芝居でした。最後は映画館だけど、拍手したくなった。あー、ロンドン行きたい。 #note映画部 #ナショナルシアターライブ #戦火の馬

クリストファー・プラマー主演の「手紙は憶えている」を観てきました。認知症老人の苦悩と過去の記憶の不確かさ、ラストの意外性が入り混じって、かなり複雑な後味。とにかくおじいさん達の熱演から目が離せない。 #note映画部 #手紙は憶えている

【cinema】エル・クラン

【cinema】エル・クラン

今から30年前のアルゼンチンにて、実際にあった話。とにかくこのプッチォ家の父アルキメデスの目ヂカラが全てを表していると言っても過言ではない。これは、絶大なる力を持った父親に支配された息子の話。恐ろしい出来事に知らず知らずのうちに加担していた家族の話…。

そもそもこの原題をカタカナにしただけのタイトルが安易すぎる。エル・クランて。私たち日本人はこれをどう収拾つけたらいいのさ。と思って、ネットで意味

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ケネスブラナーシアターの冬物語、観てきました。185分という長いシェークスピア劇でしたが、夢中になって観ることができました。役者がみーんな素晴らしい。いつか私も本場ロンドンでお目にかかりたいです。 #note映画部 #ブラナーシアターライブ

【cinema】ナショナルシアターライブ 夜中に犬に起こった奇妙な事件

【cinema】ナショナルシアターライブ 夜中に犬に起こった奇妙な事件

6/25鑑賞。色々他の作品と調整した結果、関西で見逃したコレを池袋で観る!と心に決めて。

とにかくクリストファーがロンドンに行く道のりのシーンがめっちゃカッコイイ!音楽も振り付けも全部。

原作読みかけていたところ(まだ読み終えていない)だったので、こんな話やったんやーというのと、演出の新しさを感じた。照明や道具の使い方、抽象的なのにすごくわかりやすい。シンプルだけど、多面的。

途中幾度も笑え

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