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「一生独身でもいい」はロクでもない結末を迎える

2022年度の出生動向調査が発表され、結婚願望がない若者が過去最多になったことが大きく報じられている。

ただでさえ子供を産める若者が減っている状況で更に結婚願望のない人が増えるとあっては急速に少子化が進む恐れがあり、危機的な状況と見るべきだろう。

各種調査結果を見てみると結婚願望がない理由としては「ひとりでも気楽に、快適に暮らせるから」というものが多いようである。

特に、「ひとりでも特に寂しくない」と考える人が急増しているようである。ネットやスマホの普及により家にいても多彩なコンテンツを楽しめる、街に出れば華やかで煌びやかなモノが揃っているとなればそう感じてしまうのも無理はないのだろう。

・遅効性の毒


しかし、はっきりと言ってしまうと「今ひとりでも快適だから」と結婚を拒否する人達の多くはいずれロクでもない人生の結末を迎える可能性が高いと思う。理由は中年になった時、ひとりで生きてきたことのツケが押し寄せてくるからだ。

若い頃の感覚で「一生遊んで気楽に過ごしたい」と考えていると、中年になった時に身体や社会的立場の変化によってそれまでのように楽しく過ごすことができなくなる。代わりにずっと目を背けてきたことを目の当たりにして、メンタルを病んだり人格が狂ってしまう可能性が高くなる。上記のツイートの通り、遅効性の毒といっていい。

これは筆者が適当に言っている訳ではなく、実際にそれを示唆する調査結果や各種証言が存在する。

未配偶者と比較して、有配偶者は40代前半から50代後半にかけての幸福度の落ち込みが小さいことがわかりました。この結果は、パートナーの存在が幸福度の落ち込みをカバーする効果があることを示しています。

日本では「結婚にはメリットがない、コスパが悪い」と指摘する言説が一部存在しています。確かに、20代から30代にかけて結婚に対してそのような考えを持つのも理解できないわけではありません。
ただ、結婚のプラスの効果が顕在化するのは、中高齢期に入ってからであり、後からジワジワと効いてくるのです。

上記記事より





結婚にしろ、子供にしろ年齢と共にそれが望める確率は下がっていくという事実を見ないと、後になって孤独や不妊といった様々な形で苦しむことになる。何より、後悔しても今更取り返しがつかないという事実が当人にとって大きな負債となってのしかかる。


https://www.prospectivestart.jp/60reason/
https://belta.co.jp/pregnancy/30s_40s/


また、ひとりで生きる選択をする人が増える事で少子化が進めば、それは経済の衰退や社会保障、インフラの崩壊という形で跳ね返ってくる。自由に生きるはずだった環境を自ら潰すことになる。何より、後の世代が割を食うことになるので若者からは相当恨まれることになる。

現在でも高齢者、特に団塊の世代が現役世代からは恨まれているが、このまま独身者が増えていくならいずれはゆとり世代も団塊世代と同じような目で見られることになる。世間からの厳しい目に晒されながら、孤独な"自由に生きる"人生を歩むことになる。そんな生き方が本当に幸せだろうか。筆者にはとてもそうは見えない。

・怒られても事実を突きつける


このような予測が軽視されるのは、世間で聞こえのいい、とても共感しやすい妄言が多数飛び交っている事も大きいだろう。

上記のツイートは自身が不妊に陥った後にもかかわらず投稿されている。ウケ狙いを優先したツイートである可能性が高い。

こういった聞こえの良いツイートに感化された結果、「女の価値は年齢じゃない」「いろんな生き方や価値観があるのだから結婚に拘る必要なんてない」と適齢期を独り身で過ごし、タイムリミットが迫ってきたタイミングで慌てて婚活や妊活を始めて苦しんだり、あるいは自分が孤独であるという事実に耐えきれず狂っていくことになる。

故に、こういった聞こえのよさやウケを優先した発言が登場した際は、事実を突きつけて空気をぶち壊していくべきである。怒られるかもしれないが、長い目で見ればその方が当人にとっても得である。丁度、かつてのお節介焼きおばさんなんかと同じで、あえてウザがられる役をやるべきである。

筆者の場合、このニュースについて某ニュースサイトで「40代になって考えが変わって後悔している人も多い、一生ひとりで気楽になど考えが甘い」という趣旨のコメントをしたところ、普段ではありえない数の低評価をくらってしまった。しかし、後悔はしていない。それは紛れもなく事実だからである。


(追記)
凄まじいマシュマロを見かけてしまったので共有しておきたい。こうなる前に皆結婚して子供を持て。


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