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隣の芝は青い

「隣の芝は青い」 誰もが知る有名なことわざだ。 みんな知ってるのに、知らず知らずその状況に陥っている。 今日もA校の女子高生3人は男の話で盛り上がっている。 「昨日、彼氏と渋谷行ったんだけどさー」 「出た!アイナの彼氏の話ー」 「アイナの彼氏ってB校だよね?」 「いいなー、B校の彼氏。マジうちの学校の男子はイケてないからさー」 「そうそう、うちで彼氏とかないよねー」 そんな声が聞こえて、少し複雑な顔をしている男子。 日曜日、アイナはB校の彼氏とデートをしている。 彼氏と

    • 顧問

      部活動の顧問というのは、好きな部活、自分の専門の部活に配属されるとは限らない。 むしろ希望通りの部活の顧問になれるのは一握りかもしれない。 今日はとある部活動の顧問の話。 彼は高校生の時、文化部に所属していた。 そんな彼が大人になり、高校の先生になった。 配属された部活はソフトボール部だった。 もちろん全くの未経験だ。 未経験どころか、自身が現役時代、運動部ですらなかった。 何もわかっていない顧問に、部員が不満を感じるのは当然だった。 部員は言うことを聞かなくなり、チ

      • 母さん

        ガンガン目立つヤンキーでもなく、かと言ってしっかり先生の言うことを聞くような真面目というわけでもない男子高校生の話。 僕の父さんは一応、会社の社長だ。全国規模の会社というわけではないがそれなりである。 そんな父さんは厳格で、僕にとても厳しいし、難しい大人の集まりにもよく同席させられていた。 逆に母さんは僕にとてもあまい。 そんな両親の元で育ったせいか、どうも学校にも真っ直ぐに打ち込んだり、友だちと熱い青春を!という気持ちにならない。 なんとなく一歩下がって過ごしていた。

        • 答え

          とある学校の先生の話。 学校の先生という職業はなかなかにつらい。 毎日なにかしら生徒が問題は起こすし、授業中も生徒はうわの空。 世の中的にも先生批判や学校批判が多い。 なぜ先生をやっているんだろう、、そう思うこともある。 それでも毎日毎日、わかりやすい授業のための準備、生徒指導、部活の指導、と繰り返している。 そんな頑張りとは裏腹に、生徒は言うことを聞かないし、反発ばかりする。 「つらいなぁ」「今日は何事も起きませんように」 そんな後ろ向きな気持ちでいっぱいになる

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          好き

          たまには恋愛話。 同じ空間にいるだけでドキドキが止まらない。 家に帰るとすぐ会いたくなる。 彼女のことが大好きで、一緒にいるだけで楽しい。 付き合い始めてそれなりにすぎた頃、よく聞かれることがある。 「私のどこが好き?」 もちろんいいなと思う点を挙げればたくさん出てくる。 さらに聞かれる。「それがなくなったら好きじゃなくなる?」 好き、とは何なのだろう? 先ほど挙げた好きな点がなくなっても、好きなままだと思う。 好き、とは何なのだろう? 付き合いが長くなってきて

          戻らないもの

          忙しい日々に、大切なものを失った20代後半の男性の物語。 彼は、大学を卒業後、就職し、仕事に就いた。 慣れない仕事に毎日悪戦苦闘するものの、やりがいのある仕事で毎日充実していた。 職場の同期とも仲良くなり、よくごはんを食べに行ったり、たまにある休みの日に遊びに行くこともあった。 充実した毎日の仕事や同期との付き合いで、久しぶりに高校時代の親友から「遊ぼう」と連絡が入っても、「そうだね、今度遊ぼう」と流していた。 仕事はどんどん忙しくなり、あまり休みもなくなっていった。

          戻らないもの

          物騒な世の中

          今日はめんどくさがり屋の男子高校生に起きた事件について。 その男子高校生はとても真面目で、毎日部活の朝練のために始発の電車に乗って学校へ通っていた。 まず家から自転車で最寄駅へ、そして電車に乗り、30分電車に揺られた後、再び自転車に乗り学校へ向かう。 時には先生より早く到着し、学校が開いてないこともあった。 朝練が終わったあとは授業で勉強に勤しむ。放課後はもちろん部活。 そんな毎日を過ごす真面目な高校生だったが、めんどくさがりという面も持っていた。 自転車盗難が頻発して

          物騒な世の中

          またこの景色を見たい

          出身、宮城県。 自然が好きで、 「There is always light behind the clouds.」 という言葉をモットーにしている男性の物語。 世界的に猛威を奮っているコロナの影響で、最近は家で趣味のドラムを叩いたり、いろいろな楽器を奏でることも多い。 もともと多趣味で、写真を撮ることも好きである。 そんな中、家にいる時間が多くなったこともあり、大掃除に着手した。 棚を片付けているときに、ふとアルバムが目についた。開いてみるとそこには美しい山々の姿があっ

          またこの景色を見たい

          目覚めよ俺の足

          綺麗なものや景色が好きで、よく車でドライブに出かけていた30代の男性。 綺麗なものをもっとよく見たいと、「車でドライブ」から、「歩く」ようになった。 道端の小さな花にも目が止まるようになった。もっと多くのものを目にしようと、「走る」ようになった。 いつしか走ることがメインになり、気がつけば月に200kmは走るようになっていた。走ることが大好きになっていた。 40歳を迎えたある時、男の足は走ることができなくなった。 いくつ病院を渡り歩いても原因はわからなかった。 自分で

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