目覚めよ俺の足
綺麗なものや景色が好きで、よく車でドライブに出かけていた30代の男性。
綺麗なものをもっとよく見たいと、「車でドライブ」から、「歩く」ようになった。
道端の小さな花にも目が止まるようになった。もっと多くのものを目にしようと、「走る」ようになった。
いつしか走ることがメインになり、気がつけば月に200kmは走るようになっていた。走ることが大好きになっていた。
40歳を迎えたある時、男の足は走ることができなくなった。
いくつ病院を渡り歩いても原因はわからなかった。
自分で情報をかき集め、ちょっとずつちょっとずつ足の筋トレを続けた。
あれから4年。
なんとか自転車をこぐことができるようになり、ある程度のウォーキングもできるようになってきた。
依然、原因はわかっていない。
それでも、今日も地道に筋トレをして、太陽の光から力をもらうべく、陽に当たっている。
目覚めよ、俺の足。
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