とあるOLのうつ病闘病記#3

さて、続けて更新していこうと思う。
次のテーマは10月〜2月の休職直前ごろまで一気に書いてみようと思う。

前回までのお話はこちら

私のうつ病の経験は、どうやら3つの時期に分けられるらしい。
うつ病発症時期の2020年6月〜9月。
うつ病再発時期の10月〜2021年2月。
リワークに通い始めた3月〜7月。

今回は、うつ病再発時期の話を書き綴る。
個人的になかなかぐっとくる時期なので、文字に落としたり思い出すのもまだ少し辛いのだが、とりあえずやってみようと思う。

10月。新たな大型案件にアサインされる。

本来であれば7月にアサインされるはずだった案件に再度アサインされた。

私が体調を崩さず元気だったら、私は大型案件を3つ持つはずだったのである。
だがそれができなかった。チャンスを逃したと言える。それに関してはすごく悔しいが、自分の体調に勝るものなど何もないので、仕方なく諦めた。

仕事におけるチャンスは、多分黙っていてもこの先たくさんあるだろうし、チャンスがなければ作ればいい。今はそんなふうに思う。

8月、9月と時短勤務を続け、少しずつ体調もメンタルも回復してきた故に、勤務時間も伸ばすことができていた。そのため、10月から少しずつ通常業務に戻ろうとしてみたのである。

まずは10月。まだ体調が辛い。でも戻りたい気持ちが先行し、無理を続ける。

私の脳内は基本的に体育会系のため、無理をし続けてリハビリをすれば、すぐに戻れるのではないかと思っていた。いや、そういう問題ではないのだが。
実際、少しずつ体も慣れて業務もスムーズにできるようになった。仕事も上司からだいぶもらえるようになっていた(というか上司の仕事を勝手に拝借していた)。

そんなとき、顧客からクレームをもらうという事件が起こる。
この件に関してはまだ書くのが辛い上、一度簡単に以前の記事に書いたので、そちらを読んでいただければと思う。

事件の記事はこちら

クレームをきっかけに、私は再度体調とメンタルを崩すこととなった。

案件、組織から完全に姿を消す。もう私に仕事を振らないでください。

こうして、私は担当案件は持たず、チームにも所属しない流浪な会社員となった。
マネジャーも私をどうしたらいいのかわからなかったと思う。なにせ、私自身どうしたらいいのかわからなかったのだから。

とにかく会社にいることが、仕事しなければいけないということが辛かった。
仕事をすればミスを起こす、こんな私に振れる仕事なんかないし、私ももう仕事したくなかった。
12月から1月にかけては、本当に仕事ができなかった。言われたことすらギリギリでやっていた状態だった。正直、もう限界だった。

主治医に相談し、半ば強引に休職させてもらうことにした。ここで休職したのも間違いではなかったと思う。

会社だけが自分の居場所じゃない。

この頃の私は、まだ会社にしか居場所を求めていなかったように思う。というか、それ以外の選択肢が見つけられていなかった。とにかく社畜だった。
今振り返って、当時の私に声をかけるとすれば、会社以外にも自分の場所はあるということ、人生は会社が全てじゃないことを伝えると思う。
とはいえ、今の私もまだまだ仕事が好きなので加減が難しいことは重々承知している。でも、会社は自分を守ってくれるわけじゃない。自分を守れるのは他でもない自分しかいない。
本当に生命の危機を感じたら、その場から逃げればいいのだ。逃げることは負けることじゃない。

一方で、会社は意外と自分を守ってくれている。例えば傷病手当金だったり、そもそも休職という制度があること自体、守ってくれていることにつながると思う(傷病手当金は結局自分が払っている保険なのだが)。
何より、私は会社で出会った人たちに救われている。こんな私を見捨てずに待っていてくれたり、励ましてくれたり。会社にいたから出会えた人たちである。感謝しかない。

今の状態は、過去の自分の選択の結果だ。

だから私は働き方や会社を責めたりはしない。責める気持ちもない。なぜならば、私がうつ病になったのは、他でもない私自身が仕事を請け負いすぎ、やりすぎたせいだからだ。仕事が好きだったからだ。
それゆえ、私は復職という選択肢を選ぼうとしている。もう一度あの場所で仕事がしたい。お客さんと一緒に仕事したい。まだやりたいこととやるべきことが残っている。

休職すると、会社の働き方や制度を嘆くことがある。実際私も何度批判したかわからない。
だが、休職に至るような選択してきたのは自分自身だったんだと思う。

現在の状態は、過去の選択の結果だ。
復職しようと決めた今の状態も、たくさん迷って悩んで、いろんな人に相談して、辛かったが自分と向き合った結果である。私は、この選択にもう迷いはないし、どうなろうと自分で責任を取れるような、そんな気持ちだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?