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とあるOLのうつ病闘病記#2

前回まではうつ病時の生活について振り返ったが、今回は仕事について振り返ろうと思う。
正直に言うと、うつを患いながらもしっかりめの仕事していた時期(2020年6月〜9月頃)の記憶がなぜかほとんどなくなっているので、どこまで書けるのかわからないが、とりあえず書けるだけ書きたい。

前回の記事はこちら

2020年6月にうつ病発症。休職はせず、時短で働くことに。

体調的には割と限界いっぱいだったが、主治医と相談し、時短勤務できるならそれで仕事を続けていこうということになった。
強制的に休職になるかと思っていたが拍子抜けした。
(今振り返ると、なぜあんな限界体調で仕事を続ける判断になったのかよくわからない)

通院を始めた当初は薬の副作用もあり、PCを開くだけでめまいと頭痛に襲われた。頭が痛すぎて目が開かない。画面が見れない。

特に症状がひどかったのはmtgだったと思う。4人以上のmtgに参加すると吐き気とめまいが止まらず、まず起きていることがままならないので、mtgにならない。話が全く入ってこない。

うつ病から2週間くらいは本当に仕事にならなかったと思う。しかし、少しずつ薬が効き始めて、症状が少しマシになると、個人作業ができるようになってきた。

個人作業といっても、うちの部署は他者との協働が必須なので、完全個人作業とまではいかない。しかも、当時は案件の引継ぎもしなければいけなかったので、後輩に仕事を教えていた時期でもあった。
義務感でやっていたが、まず他者とコミュニケーションをとることがしんどいため、レクチャーなんて正直地獄のようだった。まじで本当によくやっていたと思う。偉すぎ自分。

案件担当から外される恐怖。自分は必要ないのではないかという不安。

7月ごろまではなんとか自分の担当案件(顧客)を死守していたと思う。ただ、このときは、勤務時間的にも自分の体調的にもかなり無理をしていた。毎日体調不良と闘って、貢献感が薄くなる絶望に抗って。

仕事で顧客に貢献し続けていなければ、同僚にも顧客にも必要とされなくなると思っていた。

実際はそんなことはなくて、本当に私の体調や調子を優先してくれていたのだが、当時の私にはそんな気遣いが逆に辛かった。
そんなとき、私は大きなミスを1つやらかした。

このまま働き続けたら逆に顧客に迷惑をかける。もうやめよう。

ミスをやらかしたとき、当時の上司に「全て自分の責任であり、自分が悪い」と号泣したのを覚えている。上司が何を言ってくれたのかは申し訳ないが全く覚えていない。もう自分のことだけでいっぱいいっぱいだった。

主治医にもこのことを伝えた。休職を視野に入れようと言われた(すぐ休職にはならなかったし、結局このタイミングでは休職はしなかった)。

なぜこんな思いまでして私は働かなければいけないのかと思った。もう全部やめたいと思った。この仕事も何もかも辞めたい、逃げたいと思った。
とはいえ、同時に、今やめたところでいくところもないので、とりあえずここでやるしかないと、冷静に思えてはいた。今思えば、この判断は良かったと思う。

結局、あれだけ死守していた案件担当から泣く泣く外させてもらった。これ以上は体調的にも精神的にも、もう無理だった。

顧客より、仕事より、大切なものがある。それは自分。

今思えば、なぜあんなに顧客にしがみついていたのかと思う。当時は並々ならぬ責任感があったんだと思う。自分がやらねばという気持ちだったんだと思う。

会社というのは、自分一人が抜けても回り続ける。たとえ自分しか見ていない案件があったとしても、案外なんとかなるものだと分かった。会社とはそういうものだ。

責任感よりも大切なものは自分自身であることを、今後は肝に銘じておこうと思っている。

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